8F イベントスクエア
期間限定ショップ|リビング・ホビー
フィルムカメラ界のレジェンドが伝授!
初心者さん向けフィルム選びのヒント
フィルムカメラをはじめるとき、最初に悩んでしまうのが、フィルム選びではないでしょうか?
今回は、フィルムカメラ愛好家たちが厚い信頼を寄せる<かわうそ商店>の店主・毛利さんに、フィルムカメラ初心者におすすめのフィルムや、その選び方について、お話を伺いました。
かわうそ商店
店主の毛利さんが運営する、希少なフィルムを数多く取り扱う写真専門のオンラインショップ。絶滅種「ニホンカワウソ」にちなんだ店名には、フィルムカメラの文化を次世代へ繋いでいきたいという思いが込められています。オリジナルフィルム「レラ」は、日本のみならず海外にもリピーターが多数。
フィルムを知り尽くした毛利さんが、初心者に最初に使ってほしいフィルムとは?
意外かもしれませんが、いわゆる「エモい」と言われているフィルムのほとんどが、ここ10年以内に作られた、新しいフィルムなんです。
まだフィルムやレンズの性能が良くなかった時代は別として、ちょうどデジタルカメラが普及し始めた90年代頃のフィルムカメラというのは、それこそデジカメと遜色ないほどのキレイな写真が撮れました。
そうしたフィルムを、フィルムカメラの「標準的」なフィルムとして、初心者の方にはまずおすすめしています。カラーだと富士フイルム「FUJIFILM200」、白黒だとKodak「TRI-X400」などがおすすめです。
富士フイルム FUJIFILM200
Kodak TRI-X400
よく言われる「エモい」雰囲気の写りではないので、おそらく「イメージしていたフィルムカメラの写真とは違うな」と感じると思います。
ですが、まずはフィルムカメラの標準的な写りを知っていただくことで、自分が本当に撮りたい写真がどんなものなのか、イメージしやすくなりますよ。
自分が求めるエモさを探ってみよう。
標準よりちょっと個性的なフィルムへの挑戦で、ステップアップ。
さて、標準的なフィルムを見ていただいた後は、ちょっとユニークなフィルムを見ていきましょう。
Kodak ULTRAMAX400
Kodakの「ULTRAMAX400」というこのフィルムは、青の発色が鮮やかなのが特徴です。別のフィルムで撮った写真と並べてみるとよくわかりますよ。
ULTRAMAX400(左)とILFORD ILFOCOLOR Vintage Tone 400(右)
同じように空を撮影した写真でも、それぞれ違った雰囲気に写っているのがわかると思います。
左の「ULTRAMAX400」は青が強く鮮やかに出ているのに対し、右の「ILFORD ILFOCOLOR Vintage Tone 400」は淡くノスタルジックな雰囲気に仕上がっていて、空の青も淡くくすんだ印象です。
この「ILFORD ILFOCOLOR Vintage Tone 400」も、2024年の夏に発売されたばかりの人気のあるフィルムです。
これぞ、上級者向け!
独特な世界観を表現するフィルムたち。
次は、なかなかとんでもないフィルムの登場です。
HARMAN PHOENIX200
HARMAN PHOENIX200
いかがでしょうか? コントラストも発色も強烈で、かなりクセの強い仕上がりです。
HARMANの「PHOENIX200」といって、これも最近発売されたばかりのフィルムです。このフィルムが出てきたときは、そのあまりの斬新さに、フィルムカメラ愛好家界隈もザワついたほどです。
さっき見てもらった「標準的」なフィルムの写真と比較してもらうと、これがかなり「標準」から外れたユニークなフィルムであることがわかると思います。
次は、HANS ON FILMの「AUTUMN200」というフィルムです。
HANDS ON FILM AUTUMN200
このフィルムは、全体的に青緑がかって見えます。電車の車体や窓に反射した光が赤く滲んでいますが、それもこのフィルムの特徴です。
先ほどの「PHOENIX200」の全体が赤っぽい発色に比べると、まるで違う世界のように写っていますよね。
最初にお見せした「標準的」なフィルムのように、フィルムカメラも元々は解像度の高いクリアな写りを目指して改良を重ねていました。
今ご紹介した、ちょっと変わったフィルムというのは、古い写真からインスピレーションを得た若い世代の人たちが、新たに作ったものなのです。ここ10年くらいの間に、昔の感覚からは考えられないような独創的なフィルムがたくさん発売されました。これほど多種多様なフィルムが揃うおもしろい時代は、過去に遡ってみてもありません。
フィルムを先に選んで→カメラを選ぶのもあり!?
フィルム選びは、カメラとの相性によっても変わってきます。
そのカメラとそのフィルムの組み合わせでは、イメージしている写真は撮れないよ、ということもありますし、場合によってはフィルムが入らない…ということも起こりますので、使用するカメラが決まっていらっしゃる方は、フィルムを買いに行くときにカメラも一緒にお店に持って行って、相談していただくのがベストです。
カメラは持っていないけれど撮りたい写真のイメージがしっかりとある方は、そのイメージを表現できるフィルムはどれなのか?その次に、そのフィルムに合うカメラはどんなカメラなのか?と、フィルムから逆算して選ぶのもアリだと思います。それもフィルムの種類が豊富な、この時代ならではの選び方かもしれません。
フィルムカメラ、じつは今が一番楽しみどきです!
第53回「世界の中古カメラ市」には、もちろん「かわうそ商店」も出店します。
「世界の中古カメラ市」では、カメラの専門店が一つのフロアに集結します。カメラ、フィルム、レンズなど各分野のプロがお店に立っていますので、カメラとフィルムのおすすめの組み合わせなど、ぜひお店の人に相談しながら選んでいただくと、失敗がないかと思いますよ。
これほど多種多様なフィルムは10年前はありませんでしたし、逆に10年後には、フィルムカメラの文化自体が消えてしまっているかもしれません。このタイミングでフィルムカメラに出合えた方は、ラッキーですよ! この時代でしか楽しめないフィルムカメラの醍醐味を味わい尽くしてほしいです。
「世界の中古カメラ市」で、ぜひこの奥深い世界を体験してみてください。
第53回「世界の中古カメラ市」
開催期間:2025年9月4日(木)ー9日(火)
詳細はこちら

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