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ファッションライターLulu.の​「美しいは​嬉しい」​vol.14

ファッションって​知的好奇心を​満たし喜びを​もたらしてくれるんです。​内面の​いちばん外側が​ファッション。
(本記事で​ご紹介する​アイテムは、​松屋で​お取り​扱いの​ない​ものも​あります。​)

2025/04/01

「この​地球で、​唯一踏むことを​ゆる​された​芸術品」〜ペルシアジャパンの​絨毯〜

こんにちは。

織りに​惹かれ、​日本橋に​ある​株式会社ペルシアジャパンの​ペルシャ絨毯専科ショールームへ​お邪魔しました。

1981年に​日本初の​ペルシャ絨毯専門商社と​して​設立された​株式会社アオトスを​前身と​する​ペルシアジャパン。
常時約6,000枚の​商品を​有する​この​ショールームは​魅惑の​空間。

私が​ペルシアジャパンの​絨毯に​出会ったのは​松屋銀座7階の​絨毯売り場。
パッチリまつ毛が​チャーミングな​ライオンと​目が​合って、​連れて帰ろうか​悩んでいた​時、​親身に​絨毯の​説明を​して​下さったのが​とても​嬉しかったんです。

スタッフの​方から​伝わってくるのは、​扱っている​絨毯に​対する​敬意と​愛情。
その​絨毯が​辿ってきた​道のり、​織りの​技巧、​糸や​染料の​種類などの​豊富な​知識は​勿論、​お客さんの​家まで​運送会社を​通さず、​ご自身で​お届けする​等を​聞き、​ペルシャ絨毯を​買うなら​「この​方から」と​いう​気持ちが​膨らんできました。

ペルシャ絨毯とは、​イランで​織られている​手織りの​絨毯の​こと。​機械​織りの​ものは​ペルシャ絨毯と​呼びません。
素材は​ふたつ、​ウール​(羊毛)と​シルク。​ペルシアジャパンでは​この​天然素材以外は​絨毯と​認めていないそうです。

絨毯は​踏むもの。​だから​しっかりと​した​ウールの​ものが​8割以上を​占め、​歴史も​古い。​糸が​細く​繊細な​光沢ある​シルクは、​靴を​脱ぐ​文化の​ある​日本を​はじめ、​アジアに​向けた​商品が​多いのだそう。

ピンクが​愛らしい​四季を​表現した​〈カシュマール〉の​ウール絨毯。

〈マシャド〉の​ヴィンテージ感​漂うシルク絨毯。

マシャドの​絨毯は、​ヴィンテージ加工時に​生地を​痛めないよう天然の​クルミ油を​使用する​そうです。​トライバルな​模様が​愛らしい。

ギッチリと​密度​高く​織られた​〈ビジャー〉の​絨毯。

普通の​絨毯の​2〜3倍は​あるかと​思われる​厚み。​アイアンカーペットと​言われる​所以。

惜しげもなく​踏んで、​セルフヴィンテージに​したい!と​思わせてくれる​一枚でした。

〈ケルマン〉ラバー村の​絨毯は​細かい​花柄が​特徴。

ペルシャ絨毯の​5大産地と​いわれるのが、​〈イスファハン〉、​〈タブリーズ〉、​〈カシャン〉、​〈ナイン〉、​〈クム〉。

キング オブ カーペットと​呼び名の​高いのが​〈イスファハン〉の​絨毯。
経糸に​細い​絹糸を​使用しているので、​緯糸の​ウールの​密度が​高くなり、​図柄が​パキッと​クリアで​繊細な​色合いが​美しい。

イラン北西部​最大の​絨毯産地〈タブリーズ〉の​絨毯。​繊細な​グラデーションと​色合いが​美しかった。

〈カシャン〉

イスファハンの​職人の​指導を​えて、​絨毯業に​切り換えと​いう​〈ナイン〉。​ベージ​ュっぽい​淡い​色味が​特徴。

1930年代半ばに​カシャンの​人々の​指導に​より​絨毯作りに​着手した​〈クム〉。​シルクの​絨毯を​多く​生産している​産地です。

なめらかな​光沢の​ある​シルクの​タッセル。

素朴で​暖かみの​ある​ウール。

素晴らしいのが​バイイング。​お客さんの​好みを​把握し、​顔を​思い浮かべながら​買い​付けします、と。​これ一番​大切な​こと。
ペルシアジャパンは​いつも​驚きを​持ってきてくれる。

美しさに​叫んだのが​〈サルーク〉の​絨毯。​色の​混ざり具合と​バランスが​絶妙。​サルークは、​イラン中西部アラク地方で​最高級絨毯を​最初に​織り​始めた​ことで​知られる​産地。​現在の​〈サルーク〉は​アラク地方で​産出される​絨毯の​最高級品に​付される​名称と​なっている​そうです。

フレームが​途中で​「自然」と​混ざり​あってる。​この​流れ、​この​構図!​素晴らしい。

ある​お客さんの​お子さんが​絨毯から​離れない、と​いう​お話を​伺いました。
いつも​そこに​座って​遊んで、​決して​汚さないんだそう。
夏は​涼しく、​冬は​暖かい。​子どもは​素直に​肌感覚で​感じるんでしょうね。​そして​これは​大切に​する​もの​なんだ、​と​教えなくても​分かるんですよね。

裏を​見ると​いつも​手を​合わせたくなる​ノット数。​気の​遠くなるような​手作業。​隠し絵のように​鳥が​模様と​一体​化している​カワイさ。

高価な​ものなので​一瞬​怯んでしまいますが、​その​子が​大切な​絨毯と​一緒に​成長し、​共に​生きていくって​とても​あたたかい。
私も​父が​35年以上​前に​海外で​買ってきたシルクの​絨毯を​今も​使っていますので…なんだか​嬉しい​気持ちに​満たされました。

そして、​今回の​嬉しい​驚きが​この​クッション。​皇帝を​現すライオンと​太陽が​描かれた​帝政時代の​イランの​国旗が​モチーフ。

インナークッションの​ボリュームに​よって、​椅子クッションにも​背も​たれ用にも​変化。​今まで​ペルシャ絨毯を​使用した​こんな​商品なかったはず。​椅子4脚に​色違いで​使いたい。

ショールームが​入っている​建物は、​国の​登録有形文化財に​指定された​「丸石ビル」の​1F。

「この​地球で、​唯一踏むことを​ゆる​された​芸術品」を​愛でに​是非。

ペルシアジャパンの​ショールームの​ご来店は​予約制です。​松屋銀座に​お問い​合わせください。

<ペルシアジャパン>松屋銀座店
松屋銀座7階

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Lulu.


2010年~2021まで​11年間、​VOGUE JAPAN で​ブログを​執筆。​馬と​博物学的世界、​ムー的世界を​愛し、​不思議を​視たい!と​旅に​出て、​「好き」と​「感動」を​掻き集める。​高校時代に​障害飛越にの​めり込み、​今は​たまーに​外乗を​楽しむ50代。​現在は​noteで​発信。