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ファッションライターLulu.の​「美しいは​嬉しい」​vol.10

ファッションって​知的好奇心を​満たし喜びを​もたらしてくれるんです。​内面の​いちばん外側が​ファッション。
(本記事で​ご紹介する​アイテムは、​松屋で​お取り​扱いの​ない​ものも​あります。​)

2024/12/03

「Made in Tokyo, Ome」。​ 誠実な​<Hotman​(ホットマン)​>の​タオル

こんにちは。
今回は、​「1秒タオル」で​有名な​<Hotman​(ホットマン)​>の​タオルを​ご紹介します。

<Hotman​(ホットマン)​>松屋銀座店

その​魅力を​より​深く​知る​ため、​青梅の​工場に​お邪魔してきました。

「1秒タオル」とは、​その​吸水性の​良さから​名付けられた​もの。
1cm角の​タオル生地を​水に​浮かべ、​沈み始める​時間を​測定する​沈降法と​いう​JISの​テストが​あり、​一般的な​タオルの​基準が​60秒以内である​ところ、​<Hotman​(ホットマン)​>の​タオルは​1秒以内に​沈み始めます。
<Hotman​(ホットマン)​>の​タオルが​いかに​吸水性に​優れているかが​分かります。

青い​タオルの​破片が​水に​浮かべると​直ぐに​沈み始めました。

一般的な​タオルは​生産段階で、​やわらかく​する​ために​柔軟剤が​使用されており、​これが​吸水性を​落とす要因に​なっています。​新しい​タオルは​水を​吸わない、と​言われる​所以。
Hotman​(ホットマン)​>の​タオルには​柔軟剤が​一切​使用されていません。​なので​吸水性を​高める​ための​吸収剤なども​添加する​必要が​なく、​結果、​安心・安全な​タオルが​生まれます。

製造から​販売までを​一貫して​行う​「製販一貫」を​実現した​<Hotman​(ホットマン)>。​全工程に​責任を​持つと​いう​意識が​貫かれています。

<Hotman​(ホットマン)​>の​創業は​明治元年​(1868年)。​かつて​青梅は、​青梅縞と​呼ばれる​織物や​夜​具地と​いう​布団の​生地の​産地であり、​<Hotman​(ホットマン)​>も​絹織物製造から​スタートしましたが、​戦後の​ライフスタイルの​変化から​昭和38年​(1963年)、​タオルの​製造に​転じます。

通産省の​管理下に​あった​織機を​東京青梅に​120台導入し、​このうち30台を​<Hotman​(ホットマン)​>​(​当時:梅花紡織株式会社)が​引き受けタオル製造を​始めました。

航​空機メーカーであった​ドイツ・ドルニエ社の​織機。

昭和47年​(1972年)、​六本木に​直営店​「タオルファッション <Hotman​(ホットマン)​>」を​オープン。​バスタオルが​500円だった​時代に​2000円の​バスタオルを​販売し、​人気を​博します。​ここに​「製販一貫」が​実現。

ものを​買う​時、​私は​「この​人から​買いたい」か​どうかを​重要視していて。​最終​引き渡し段階での​体験が​そのまま​その​商品に​乗っかってくるから。​クチュールメゾンだろうが、​露店だろうが​そこに​引っ掛かりが​あると​いただかない。
「製販一貫」の​意味が​ここに​ある。​自社で​作った​ものを​誠意を​持って説明できるのは​自社の​人間。

【整経】デザインに​応じて​経糸​(たていと)を​大きな​筒に​巻きつけて​整えていきます。

糸が​スーッと​引き込まれる​様が​美しい。

<Hotman​(ホットマン)​>には​もう​一つ、​染色・プリント工程を​担当する​川越工場が​あります。
青梅ー川越間を​1日2便トラックで​生地を​運ぶと​いう​輸送コストを​かけてまで​使用する​水を​秩父山系の​水に​こだわるのは、​染色の​前処理で​綿の​不純物を​徹底的に​落とす工程に​最適な​硬度の​水が​あるから。

チーズのような​形に​巻いた​糸を​圧縮して​体積を​小さくしてから​染色する​ことに​より、​水や​染​料などを​節約できると​いう。

良い​原料を​使い、​手間を​かけて​つくられた​タオルの​価格は​安くない。​しかも​柔軟剤を​使用していないので、​購入する​段階では​手に​取ると​他ブランドの​タオルより​硬い​感じが​否めない。
な​ぜ​高いのか、​なぜ​硬いのか、​何が​他社と​違うのか。​そこを​きちんと​説明できるのは、​やはり​製品に​誇りを​持つ​自社の​人だと​思う。

【サイジング】糸の​強度を​増すため、​綿糸に​糊を​つける​作業の​こと。

液状の​糊を​かけて熱で​乾かしていきます。

フォントが​ポップで、​綿埃が​雪のようで〜とっても​クリスマスだった​「モイスチャー モニター」。

糊の​付いた​糸を​ほぐ​す過程が​また​美しかった。

途中で​切れた​糸が​ないか、​人の​目で​最終確認されていました。

【織布】タオルの​パイルに​なる​経糸​(たていと)と、​緯糸​(よこいと)を​織り、​タオル生地に​していきます。

川越工場で​染色や​プリントなど水を​使用する​工程を​行い、​青梅に​戻ってきた​タオルの​【裁断】を​用途に​合わせて​カットしていきます。

下から​覗くと​カッターの​刃が​見えます。

【縫製】裁断した​タオル生地の​耳​(縁)を​縫います。

【検品】一枚​づつ丁寧に​検品し、​クリアした​ものだけが​商品と​なります。

【ピッキング】デジタルピッキングシステムで​全国の​直営店へ​発送されます。

タオルの​持つぬくもり、​使う​人を​想いながら手を​動かす作り手の​情熱。​それが​<Hotman​(ホットマン)​>の​名前の​由来。

小さな​扉を​開くと​螺旋階段。​お客さんの​手元に​届くまでの​時間を​タオルたちがワクワクしながら​待ってる​感が​伝わってきました。

松屋銀座7階に​ある​<Hotman​(ホットマン)>。​美しい​カラーパレットに​思わず足を​止めてしまいます。​「1秒タオル」​<Hotman​(ホットマン)​>カラーは​18色。

「1秒タオル」は​吸水力が​高いので​肌も​髪も​ゴシゴシ擦る​必要が​なく​嬉しい。

「1秒タオル」​ラディアンは、​最高グレードの​アメリカンシーアイランドコットンを​使用した​なめらかな​肌触りの​タオル。

サイズも​豊富ですし色々と​迷ったりしますが、​スタッフの​方が​ニーズに​合わせタオル選びを​お手伝いして​下さるので​安心です。

タオルには​珍しく、​縁を​三折額縁縫製しているので​スタイリッシュ。

愛らしいのが、​コットンの​妖精“マーシャ”。​松屋銀座には​2種類の​限定マーシャが​います。
小脇に​バッグを​抱え時計を​見ながら​松屋銀座の​前を​歩いているのは​新入社員の​マーシャ。​春、​3月に​7階の​タオルコーナーを​改装したので​この​図柄に​なったとか。

美しい​光沢と​発色の​ベロアハンカチ。​私の​バッグの​中には​いつも​マーシャが​います。

「いい​人から​しか​いい物は​生まれない」と​いう​創業者の​言葉を​体現している​<Hotman​(ホットマン)>。​いい​人とは、​誠実な​人の​こと。
誠実って​なんだろう。​自分の​携わる​ものに​誇りを​持っている​こと、​そして​その​意識は​自分を​認め信頼していると​いう​土壌​ありきなんだろうな、と​感じました。
東京・青梅に​静かな​情熱を​湛えた​タオル屋さんが​ありました。

<Hotman​(ホットマン)​>松屋銀座店
松屋銀座7階

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Lulu.


2010年~2021まで​11年間、​VOGUE JAPAN で​ブログを​執筆。​馬と​博物学的世界、​ムー的世界を​愛し、​不思議を​視たい!と​旅に​出て、​「好き」と​「感動」を​掻き集める。​高校時代に​障害飛越にの​めり込み、​今は​たまーに​外乗を​楽しむ50代。​現在は​noteで​発信。