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ファッションライターLulu.の​「美しいは​嬉しい」​vol.15

ファッションって​知的好奇心を​満たし喜びを​もたらしてくれるんです。​内面の​いちばん外側が​ファッション。
(本記事で​ご紹介する​アイテムは、​松屋で​お取り​扱いの​ない​ものも​あります。​)

2025/05/07

「シウマイ」に​会いに​崎陽軒へ

こんにちは。
横浜の​ソウルフード「シウマイ」に​会いに​崎陽軒へ。
冷めても​おいしい​崎陽軒の​それは​シューマイと​区別されます。​以前​行った​横浜工場見学の​体験を​交え綴りたいと​思います。

お話を​伺いに​向かったのは、​横浜駅東口に​ある​崎陽軒本店。

崎陽軒は、​4 代目横浜駅長であった​久保久行が​初代横浜駅​(現在の​桜木町駅)で​ 1908 年に​創業。
1923 年に​代表社員に​就任した​野並茂吉は、​横浜ー東京間の​短い​区間は​駅弁には​不向きと​考え、​横浜名物を​作る​ことにしました。

そこで​南京街​(現在の​中華街)を​探索し、​突き出しと​して​提供されていた​「シューマイ」に​着目。​車内で​食べる​ため、​冷めても​おいしい​ことに​こだわり、​南京街の​点心職人・呉遇孫を​スカウトします。

点心職人・呉遇孫 ©Kiyoken Co.,Ltd.
約1年の​試行錯誤の​結果、​豚肉と​干帆立貝柱を​混ぜ合わせた、​冷めても​おいしい​「シウマイ」が​完成。​揺れる​車内でも​こぼさぬよう、​一口サイズとした​「昔ながらの​シウマイ」の​誕生です。

©Kiyoken Co.,Ltd.

なぜ​「シウマイ」?
初代社長が​訛って​「シーマイ」と​言っていたのを​聞いた​中国の​方が、​「シーマイの​方が​本場の​発音に​近い!」と​言った​ことに​より​「シウマイ」の​表記に​なったとか。

あんの​材料は​豚肉、​玉ねぎ、​グリンピース、​干帆立貝柱、​調味料&でんぷんのみ。​豚肉は​冷凍物を​一切​使用せず、​調味料は​塩、​こしょう、​砂糖のみ。​化学調味料や​保存料は​不使用で、​常温保存では​製造から​ 17 時間しかもちませんが、​おいしさと​安全を​優先しています。
そして​干帆立貝柱の​戻し汁と​身を​あんに​入れる​ことに​より​「冷めても​おいしい​シウマイ」が​完成。

シウマイ原料 ©Kiyoken Co.,Ltd

そして​ 1954 年シウマイ弁当誕生。
今では​当たり前の​お手拭き、​そして​「真​空パック」と​いう​言葉も​崎陽軒から​始まりました。

蒸気で​炊く​絶妙な​硬さの​俵形の​ご飯。​最後に​とっておいて​ゆっくり味わう​あんず。
工場見学に​行った​際、​製造過程を​見せていただいて​感銘を​受けたのが、​切り昆布と​千切り生姜を​一人の​方が​詰めて​いた​こと。​右手の​お箸で​昆布を、​左手で​生姜を。​量りを​使わず手の​感覚で​リズミカルに​作業されていました。

シウマイ弁当中身 ©Kiyoken Co.,Ltd.

定番の​「昔ながらの​シウマイ」を​含めた​ 10 種類以上の​シウマイが​通年で​販売されています。

パッケージ共々​好きなのが、​粗挽きの​干帆立貝柱ギッシリの​「特製シウマイ」。
この​特製シウマイは​「贈答品と​しての​シウマイを」と​いう​お客様の​声から​生まれた​もの。​従来の​味に​愛着を​持ってくださる​お客様の​期待を​裏切らぬよう​レシピは​大きく​変えず、​食べ応えの​ある​大粒に​したと​いう。

そして​崎陽軒と​いえば、​ひょう​たん型の​しょう​油入れ​「ひょうちゃん」。
1955 年に、​漫画家・横山隆一先生が​「目鼻を​つけてあげよう」と​たくさんの​表情を​描いてくださった​ことから​誕生したのが​ひょうちゃん。

工場見学に​参加すると​歴代の​ひょうちゃんに​出会えます。

横浜と​共に​歩ん​できた​崎陽軒。​JR 横浜線開業 110 周年、​八景島シーパラダイス、​京急などとの​コラボひょうちゃんも。

忘れられないのが、​滋賀の​「海洋堂フィギュアミュージアム」で​見た、​横浜開港 150 周年記念公式フィギュア。​たねまると​ひょうちゃんが​見つめ合ってる!と​いう​愛らしさ。

崎陽軒本店で​発見した​「崎陽軒ミニチュアコレクション」。

お弁当を​包んでいる​歴代の​「掛け紙」も​時代と​共に​変化。
龍が​抱く​水晶の​中に​ある​街並みも、​最新版には​ランドマークや​インターコンチネンタル、​コスモワールドなど​横浜の​街並みが​描かれています。

崎陽軒を​貫くのは、​自社製品への​愛情と​誠意。
セールも​開催せず、​その​ものに​見合った​正当な​価格である​「定価」への​誠意を​表明。

関東​大震災に​見舞われた​時には、​復興の​ため、​駅頭では​牛丼や​カレーライスを​販売して​非常時の​旅客供食に​努めたと​いう​崎陽軒。
鉄道と​深い​関係を​築いてきた​崎陽軒は、​現在でも​有事の​際は​お弁当を​お届けする、​など​鉄道会社と​提携を​組んでいます。

昭和 29 年 東横ホーム売店 ©Kiyoken Co.,Ltd.

また、​横浜市内の​小中学校の​行事でも​お弁当の​注文が​多く​入る​そう。​素晴らしいのが​キャンセルポリシー。​神奈川県内​(一部​東京都内)に​お届けの​場合、​雨天で​行事が​中止に​なった​時には、​当日早朝まで​キャンセルを​受け付けてくれる​そうです。

いいな、と​思う​ものを​辿っていく​と​製販一貫の​体制を​とっている​会社の​製品である​ことが​多い。​自社の​製品を​愛情と​誠意を​持って販売できるのは​その​会社の​人であり、​目に​見えない​ものは​商品に​乗っかり、​確実に​お客に​伝わります。

夜​通ると​未来な​港北インター近くに​ある​崎陽軒横浜工場。

崎陽軒ビルの​地下から​ポルタに​抜ける​ところに、​昔の​食堂の​雰囲気を​たたえた​「崎陽軒 中華食堂」が​あります。

シウマイ弁当買って​電車に​飛び乗りたい。​行き​先決めずに。​そんな​気持ちに​させてくれる​崎陽軒の​「シウマイ」です。

<崎陽軒> 松屋銀座店
松屋銀座地下1階

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Lulu.


2010年~2021まで​11年間、​VOGUE JAPAN で​ブログを​執筆。​馬と​博物学的世界、​ムー的世界を​愛し、​不思議を​視たい!と​旅に​出て、​「好き」と​「感動」を​掻き集める。​高校時代に​障害飛越にの​めり込み、​今は​たまーに​外乗を​楽しむ50代。​現在は​noteで​発信。