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5F その​他|紳士

今と​いう​時代だから​こそ、​この​感動を。
“ビスポーク・テイラー”で​究極の​スーツを​あつらえる

お客様の​ニーズに​応える​ことは、​百貨店の​大きな​使命の​ひとつ。​その​熱い​想いは​松屋銀座スタッフに​共通の​ことですが、では​「お客様の​ニーズ」とは?​あらためて​取り扱いが​始まる​“ビスポーク・テーラー”を​通し、​「人が​求める​心地よさの​所在」に​ついて​考えます。

話して、​触れて、​感じて。
感動の​源流あるのは​「誠実な​共感」

自由な​服装で​働く​環境が​増え、​「スーツは​社会人の​象徴」と​いう​常識が​変わりつつあります。​松屋でも​時代の​流れに​合わせ、​ストレッチ性の​ある​生地を​使用した​“ニューノーマル・スーツ(ラクな​スーツ)”の​提案も。​ただ​そんな​なか、​「百貨店と​して、​お客様に​ご案内​すべきスーツ」と​いう​課題と​向き合う​スタッフが​いました。​ビジネスクロージングの​バイヤー・​粟竹さんです。

「これまで​既製品や​パターンオーダー、​イージーオーダーなど、​いわゆる​“メイド・トゥ・メジャー”の​スーツから​クオリティの​高い​ものを、できる​限り低価格で​ご案内してきました。​しかし​どこかで​自分の​気持ちとの​闘い…、​つまり​百貨店の​存在意義との​葛藤が​あったのだと​思います」​(粟竹さん​)

英国に​ルーツを​持つスーツの​本質

散々​悩んだ​あ​げく、​「松屋だから​こそ​手に​入る​ものを​取り扱いたい」​「それが​最高の​フルオーダースーツだ」と​感じた​そう。​千代田区平河町の​『SHEETS(シーツ)』を​訪問したのは、​それから​数カ月後の​ことでした。

スーツと​いえば​“英国紳士”と​いう​言葉に​表される​通り、​イギリス・ロンドンが​発祥。​こちらは​松屋で​スーツに​関わる​スタッフが​一目置く、​構築的な​ブリティッシュスタイルを​ベースに​スーツを​仕立てる​テーラーです。

“スーツの​聖地”と​いわれる​紳士服の​テーラーが​並ぶストリート、​サヴィル・ロウで​テーラリングを​学んだ​オーナーの​森田さん。

見えない​部分に​こそ、​技術と​美意識が​宿る​

もともと​明確な​定義を​もたない​ビスポーク・テーラーですが、​森田さんが​手がける​スーツは​内側に​配される​芯も​ハンドメイド。​「いろいろな​テーラーさんが​いらっしゃいますが、​芯から​つくる方は​非常に​稀。​いや、​もは​や絶句する​領域です…」と​粟竹さん。​定義が​曖昧だから​こそ、​どんなに​手を​かけても、​既製品の​パーツを​選んでも、​同じ​ビスポーク。

森田さんは​生地や​型紙、​縫製など​すべての​相性を​感じ取り、​ブリティッシュ流の​スーツを​つくり上げます。​ブリティッシュ流とは、​たとえば​イタリア流と​比較すると​内側に​入れる​資材が​少し​硬めで、​かっちりと​した​印象。

その​理由の​ひとつは、​ジャケットの​前身頃に​使用する​土台。​森田さんは​キャンバス地の​台芯と​胸バス芯、​フエルトの​3つを​重ねて​“ハ刺し(ハの​字状の​すく​い​縫い​)”で​留めつけます。​土台の​弾力や​厚みは​表地や仕​上がりの​風合いに​影響を​与える​重要な​要素。​こういった​表面から​見えない​部分の​パーツも​ひとつ​ひとつ​手づくりする​森田さんを、​粟竹さんは​「ビスポーク・テーラーの​なかでも​貴重な方」と​話します。

お客様と​共に​つくり上げる​一着

粟竹さんが​バイヤーと​して​「森田さんに​松屋の​お客様の​スーツを​手掛けて​欲しい」と​感じた​点は、​ハウススタイルに​固執せず、​お客様との​スーツを​“ひとつの​作品”と​して​一緒に​つくり上げていく​その​スタイル。​「各テーラーは​それぞれ放つ魅力が​違いますが、​森田さんの​魅力は​もの​づくりに​対する​一途な​姿勢と、​お客様の​要望を​汲んで​形に​する​柔軟性。​この​メリハリが、​“百貨店たる​松屋”に​今必要だと​感じたのです」​(粟竹さん)。

「ビスポーク」の​由来である​「be spoke」が​あらわす通り、​お客様との​会話の​中で​求められている​スーツを​探り当てる​森田さん。​「着心地への​リクエストは​もちろん、​“映画の​この​シーンの​スーツが​好き”と​いうような​ご要望も​伺います。​それら​すべてと​選ばれた​生地との​組み合わせから​仕​上がりを​イメージするので、​同じ​1着と​いう​ものは​存在しません」と​森田さん。

さまざまな​リクエストを​叶えながら​生地の​魅力を​も​引き出す、​高い​技術と​センス。​これこそが​森田さんの​独自スタイルの​核と​いえるでしょう。

SHEETSと​いう​屋号に​込めた​想い

テーラーには​屋号の​きっかけと​なった​刺繍が​飾られています。​「ある​ときルーブル美術館で​見かけた、​裸体に​シーツが​掛けられた​石膏像です。​この​シーツ、​目立つ存在ではないけれどなければ​成立しないなぁ、​人と​布の​関係​その​ものだ、​と​直感的に​心に​響いて。​私の​目指す世界観に​しっくりきたので​『SHEETS』と​いう​言葉を​選びました」(森田さん)。​ちなみに​この​刺繍は、​刺繍作家の​Kendaiに​依頼した​ものだそう。

粟竹さんは​「松屋と​いう​場所を​信頼してお越しくださる​お客様にも、​きっと​森田さんの​よさが​伝わるはずです」と、​確信を​もった​表情で​話します。​「森田さんは、​お客様の​理解を​深める​ために​松屋の​ことも​知ろうと​する​人ですから。​もしかすると、​お客様の​ことを​ご自身以上に​理解してしまうかもしれませんね」と​微笑みます。

実は、と​ある​イベントで​この​新しい​ビスポーク・テーラーを​一足早く​体験された​お客様が​いらっしゃいます。​そのなかの​おひとりは、​ご納品時に​次の​オーダーを​された​とか。

気兼ねの​ない​会話から​でき上が​ある​究極の​スーツ。​お客様の​お越しを、​松屋銀座限定の​ネームタグとともに​お待ちしています。

◆5階ドレスアップラウンジ

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