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ファッションライターLulu.の「美しいは嬉しい」vol.18
ファッションって知的好奇心を満たし喜びをもたらしてくれるんです。内面のいちばん外側がファッション。
(本記事でご紹介するアイテムは、松屋でお取り扱いのないものもあります。)
2025/08/05
世界で最も美しい炭鉱「ツォルフェアアイン炭鉱産業遺産群」
こんにちは。
今回はドイツにある廃工場の美しさをお伝えいたします。
エッセンにある「ツォルフェアアイン炭鉱産業遺産群(Welterbe Zollverein)」。
1847年に稼働を開始し、最後のコークス工場が閉鎖されたのは1993年。
操業停止後、炭鉱はノルトライン=ヴェストファーレン州により産業遺産として保護・整備され、炭鉱跡の見学は勿論、博物館やレストラン、サイクリングコースもある地域の憩いの場として生まれ変わりました。
「ルールミュージアム」となった選炭場。
目を奪われるのが、フリッツ・シュップとマルティン・クレーマーが手掛けた、バウハウス様式の第12採掘坑。
「世界で最も美しい炭鉱」と評される所以です。
ミュージアムへのエスカレーターは、茶色やグレーの印象がある廃工場に未来感と洗練を与える鮮やかなオレンジ。
工場内を駆け抜けてミュージアムの屋上展望台へ。
森の中にひっそりと佇んでいた通路が美しく物哀しかった。
格好良かったのがミュージアム入り口の構造。
エスカレーターと共鳴していた階段。オレンジは溶鉱炉をイメージしているそうです。
展示は炭鉱に特化したものではなく、ルール地方の歴史や文化、自然全般を紹介する内容となっていました。
随所に工場の名残が美しく留められていました。
ガイドツアーに参加すると、より詳しく炭鉱の生産プロセスを辿ることができます。
鉱夫たちの挨拶「Glück auf(幸運の上に!=ご安全に!ご無事で!)」が書かれたところで足が止まりました。彼らは過酷な労働環境で無事に地上で再会できることを願って声を掛け合ったといいます。
かつて「黒いダイヤモンド」と呼ばれていた石炭。1950年代末ごろ、日本から500人ほどの鉱夫たちがルール地方の炭鉱に派遣されたそうです。
旧コークス工場へ。ひたすら美しかった。
現実感を失わせるスケールに出会ったときに感じる心地良い浮遊感に包まれました。
古くて壊れかけているものに美を見出す。それは、そのものの「特性」を見極めそれを伸ばし活かす眼差し。
人に対しても同じよね。そんなことを考えながら巡った廃工場でした。
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Lulu.
2010年~2021まで11年間、VOGUE JAPAN でブログを執筆。馬と博物学的世界、ムー的世界を愛し、不思議を視たい!と旅に出て、「好き」と「感動」を掻き集める。高校時代に障害飛越にのめり込み、今はたまーに外乗を楽しむ50代。現在はnoteで発信。
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