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ファッションライターLulu.の​「美しいは​嬉しい」​vol.16

ファッションって​知的好奇心を​満たし喜びを​もたらしてくれるんです。​内面の​いちばん外側が​ファッション。
(本記事で​ご紹介する​アイテムは、​松屋で​お取り​扱いの​ない​ものも​あります。​)

2025/06/03

「テディベア」の​生まれた​地へ。​ シュタイフ ミュージアム/ ドイツ・ギーンゲン

こんにちは。
今回は​世界中で​愛されている​テディベアの​生まれ故郷、​ドイツ・ギーンゲンに​ある​「シュタイフミュージアム」を​ご紹介いたします。

ドイツ南西部に​位置する​ギーンゲンに​ある​シュタイフ本社&ミュージアム。​フランクフルトから​車で​約 3 時間半、​シュタイフの​クマちゃんマークが​出 てきて、

到着。​ドイツに​来たら​シュタイフ、と​思い続けて​ようやく。

125 周年を​記念して​ 2005 年に​リニューアルオープンした​シュタイフ・ミュージアム。​手前の​木組みの​建物は​アウトレットです。

建物に​入ると​カワイイ!が​出迎えてくれました。
お猿の​手の​ひらに​乗っている​ゾウさんは、​フェルトの​ピンクッション。​シュタイフ社の​はじまり、となった​ゾウさんです。

2008 年の​カール・ラガーフェルドとの​コラボレーションベアの​パネルも。​シルクの​ネクタイ、​スワロフスキーの​タイピン、​ジャケットに​ハイカラーの​シャツも​カールと​同じ​ものを​着ていると​いう​贅沢な​テディベアでした。

大人一人​ 12€の​入場料を​払って​ミュージアムへ。
創業から​ 140 年以上​経った​今日も​世界中で​愛されている​シュタイフ。​優しい​温もりを​持つ​「ぬいぐるみ」たちの​生まれ故郷。

1847 年 7 月 24 日、​シュタイフの​創業者マルガレーテ・​シュタイフ
(Margarete Steiff)が​ギーンゲンに​生まれます。​生後 18 ヶ月で​ポリオを​患い​車椅子の​生活を​余儀なくされた​彼女ですが、​人生に​おける​自身の​居場所の​ために​困難に​立ち向かった​勇敢な​女性でした。

1880 年に​フェルト製の​小さな​ゾウ"Elefäntle"が​誕生。​ピンクッションと​して​生まれた​ゾウは​瞬く​間に​子ども​たちの​人気の​おもちゃに。

1897 年、​マルガレーテの​甥である​リチャード・​シュタイフ(Richard Steiff)が​シュタイフ社に​加わり、​1902 年に​腕と​脚が​動く​世界初の​ぬいぐる​み​「ベア 55PB​(55cm、​P=ぬいぐるみ、​B=可動)」を​開発します。​「テディベア」の​誕生です

シュタイフベアが​テディベアに​なったのは​ 1906 年。​狩りで​獲物を​仕留められなかった​当時の​アメリカの​大統領、​セオドア・ルーズベルトの​前に​差し出された​一頭の​クマ。​彼は​繋がれた​クマ撃つことを​キッパリと​拒否します。

その​出来事を​風刺画に​描いた​クリフォード・ベリーマンは​以後、​ルーズベルトの​風刺画を​描く​時は​決まって​小さな​クマを​一緒に​描いたと​いいます。​ワシントンポストの​ベリーマンと、​『テディ』の​愛称を​得たルーズベルトの​人気が​作り上げたのが​「テディベア」。

1909 年に​マルガレーテが​亡くなり、​シュタイフ社は​甥の​リチャードに​引き継がれ​「ぬいぐるみ」の​範囲は​拡大していきます。
リチャードが​ずっと​心に​あた​ためて​いたのは​「ペットと​家族の​中間に​位置する​存在」。​子ども​たちが​抱きやすい​サイズ、​肌触り、​怖すぎない​表情、​そして​安全性。

シュタイフの​生き物たちを​手に​した​時に​伝わってくる​嬉しさは、​愛情が​込められた​幾つもの​小さな​ステップを​経て​作られているから。

引き出しには、​縫い糸、​ボタン、​詰め物、​アクセサリーなど、​ぬいぐるみを​構成する​最高品質の​素材が​展示されていました。

1902 年に​リチャード・​シュタイフの​世界初の​テディベアに​最高級モヘアを​供給したラインハルト・シュルテ社​(Reinhard Schulte company 現 Steiff Schulte)の​高品質の​素材。
動物たちの​性格、​コレクターズアイテムなのか、​それとも​抱きしめて​一緒に​寝る​友人なのか、に​よって​生地が​選ばれます。

シュタイフ・シュルテ社の​高品質な​素材は、​ドリス・ヴァン・ノッテン 2013年秋冬の​コートでも​使用されました。​今でも​この​ドリスの​テディコートは​私の​大切な​一枚。

2階には​シュタイフの​サファリが​広がっていました。​大きいのも​小さいのも、​すべての​愛らしい​存在を​抱きしめたり、​撫で​たりする​ことができます。​大きい​ゾウさんの​背にも​乗れますし、

すべる​ことも​できます。​長さ 15m の​モヘアの​ヘビスライダーが​カワイイ存在感を​放っていました。

シュタイフの​人気に​乗じて​模倣品が​出回り、​それらと​区別する​ために​ 1904年に​生まれたのが​「ボタン・イン・イヤー​(Button in Ear)」。​シュタイフで​愛情込めて​つくられた​いきものたちである​証です。

"Teddy Bear ERA" は​ 2019 体の​限定生産でしたので、​シリアルナンバー付きの​タグでした。

愛情たっぷりで​作られているから、​シュタイフの​ぬいぐるみたちは​表情豊か。

アウトレットでは​目が​あった​この​コを​連れて​帰る​ことに。

マルガレーテの​時代から​変わらないのは、​無害で​価値の​ある​もの。
子ども​たちが​感じて、​触って、​嗅いで、​口に​入れて​安全な​もの。​農薬を​含ま ない​有機栽培で​育てられた​素材、​蛍光増白剤を​使用せず、​アレルギー成分を​含まない​染色、​そして​それに​関わる​人たちの、​関係者全員の​公正な​労働条件。

"Only the best is good enough for children".

二重ガラスの​鉄骨構造が​美しい​建物を​有する​シュタイフの​工場。

後​日​行った​ライカ本社で​出会ったのは、​限定コレクターズ・ベア​「Elsie」。

「ライカ I」の​誕生から​ 100 年を​迎える​ 2025 年を​記念し、​エルンスト・ライツ 2 世と​その​娘エルジー・キューン=ライツへの​敬意を​込めて​作られた​Steiff for Leica。

「Freedom is believing in yourself.​(自由とは、​自分を​信じる​ことです)」ーマルガレーテ・​シュタイフ

シュタイフお取り​扱い​:松屋銀座 6 階 玩具売り場

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Lulu.


2010年~2021まで​11年間、​VOGUE JAPAN で​ブログを​執筆。​馬と​博物学的世界、​ムー的世界を​愛し、​不思議を​視たい!と​旅に​出て、​「好き」と​「感動」を​掻き集める。​高校時代に​障害飛越にの​めり込み、​今は​たまーに​外乗を​楽しむ50代。​現在は​noteで​発信。