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森さんちに、​おじゃましました​ “北欧” 経由、​暮らしを​楽しむ​「これで​いいんだ!」の​アイデアvol.28

はじめまして。​北欧の​旅や​暮らしの​情報を​発信している​森百合子と​申します。​北欧の​国々を​旅するようになって​15年ほどが​経ち、​わが​家には​布や​食器など​北欧モノが​増え、​旅先では​部屋づくりや​暮らしに​役立つヒントにも​たくさん​出会いました。​これから​月に​1回ほどの​ペースで、​わが​家で​取り入れている​北欧経由の​暮らしの​アイデアを​ご紹介していきたいと​思います。​どうぞよろしく​お願い​いたします。

桜と​北欧

北欧の​友人たちに​「日本で​どこへ​行きたい?」と​尋ねると、​「桜が​見たい」​「桜の​季節に​ぜひ訪れたい」と​返ってきます。​日本は​桜の​国なんですね。​ 北欧でも​桜の​お花見を​楽しめる​場所が​あります。​たとえば​スウェーデンの​首都ストックホルムに​ある​王立公園は、​桜の​名所と​して​知られています。​フィンランドの​首都ヘルシンキには​キルシッカ​(桜)​パークと​よばれる​公園が​あり、​現地の​日本人​コミュニティに​よって​植えられたと​いう​150本もの​桜が​楽しめます。​開花の​時期には​日本文化を​紹介する​イベントも​合わせて​開催され、​賑わいを​見せる​そう。​アイスランドの​首都レイキャビクに​ある​市民の​憩いの​場、​チョルトニン湖の​ほとりには​日本から​寄贈された​桜が​植えられているんですよ。​こうして​日本の​桜や​お花見文化が​北欧でも​親しまれているとは、​嬉しい​もの。​ 

4月の​下旬に​訪れた​ノルウェーの​首都オスロでは、​道沿いで​偶然見かけて​「これ桜?」と​思わず足を​止めました。​異国で​満開の​桜を​見たのは​これが​初めての​ことだったかもしれません。​北欧各国の​桜の​開花時期は​およそ​4月末~5月に​かけて。​東京と​比べると​一ヶ​月くらいの​差が​あるでしょうか。

私は​まだ​北欧で​本格的な​お花見を​した​ことは​ないのですが、​日本に​暮らす北欧の​友人たちとお花見を​したことがあります。​3月下旬の​まだまだ​寒い​時期でしたが、​フィンランドや​アイスランド、​スウェーデン出身の​友人た​ちが口を​揃えて​「この​時期に​集まるなら、​ぜったい外で​お花見が​いいよ!」と​言うのです。​ビニールシートを​広げて​夜桜を​楽しむなんて、​いつぶりだったでしょうか。​唐揚げだとか​スナック菓子を​持ち寄って、​缶ビールで​ワイワイ集うのは​とても​日本らしく​楽しいようで、​友人の​ひとりは​近くで​宴会を​していた​会社帰りの​グループに​気づけば​まじって、​一緒に​お酒を​飲んで、​一本​締めまでして、​ビールを​たくさん​おすそわけして​もらっていました。​これぞ異文化交流。​日本と​北欧を​つなぐ桜の​パワーを​思い知りました。

さて​今年2月に​入って​すぐの​こと、​いただいた​花束の​なかに​桜の​枝が​入っていました。​散りぎわの​桜も​いいですが、​季節に​先駆けた​桜も​いいですよねえ。​せっかくなので​2~3枝を​別に​して、​ガラスの​花器に​いけてみました。​うっすらピンク色の​ガラスが​桜に​よく​合います。​さらに​ピンク色の​キャンドルホルダーや器で​揃えてみた​ところ、​春の​先取りのような​コーナーに​なりました。​寒い​時期は​温かみの​ある​陶器の​花器を​よく​使いますが、​日に​日に​春を​感じる​この​時期に​なると、​ガラスの​花器を​使いたくなります。

こちらは​フィンランドの​ヴィンテージで、​キルシッカと​呼ばれる柄。​キルシッカとは、​フィンランド語で​さくらんぼの​ことなんですね。​蚤の​市で​見つけた​この​カップ、​本来は​真っ赤なさくらんぼ柄のは​ずが、​食洗機で​激しく​洗われたのでしょうか、​色が​だいぶ褪せています。​最初に​見た​時は​あまりの​色褪せ具合に笑ってしまいましたが、​こういうの​嫌いじゃないんです。​人の​手を​経たが​ゆえの、​ワンアンドオンリーの​味わい。​褪せて​ピンク色に​なった​せいか、​これも​また​春先に​使いたくなる​器です。

冬が​長いから​こそ、​待ち遠しい​季節だから​こそ、​前の​めりで​春の​訪れを​楽しむ北欧の​人々。​わが​家でも​その​ペースが​身に​ついてきたのか、​2月にもなると​ソワソワしてきて​春らしい​色や​雑貨に​手が​伸びるように。​今年は​桜と​ピンク色の​器で、​春の​先取りです。

最後に​ひとつ、​お知らせです。​3月下旬に​新刊が​出ます!

『日本で​楽しむ​ わたしの​北欧365日』森 百合子 著​(パイ インターナショナル刊)

今回ご紹介したような​季節の​コーディネートやルーティーン、​愛用の​品や​簡単レシピ、​季節行事に​まつわる​旅の​思い出など、​1日1ページ、​北欧を​楽しむ365日を​写真とともに​綴っています。​北欧デザインと​相性の​いい、​日本の​あれこれも​紹介しています。​ぜひ手に​とっていただけたら​嬉しいです。

バックナンバー

森さんが​教えてくださった、​暮らしを​楽しむ​「これで​いいんだ!」の​アイデアは​他にも​たくさん!

vol.26​「素敵な​ベンチ要員」

詳しくは​こちら

vol.25​「冬の​おもてなしの​コツ」

詳しくは​こちら

vol.24​「繰り返しの​法則」

詳しくは​こちら

vol.23​「部屋を​心地よく​する​理由」

詳しくは​こちら

vol.22​「休みの​あとの、​やる​気スイッチ」

詳しくは​こちら

森 百合子 mori yuriko


北欧5ヶ国で​取材を​重ね、​旅や​暮らし、​デザインの​情報を​中心に​発信。​著書に​『3日で​まわる​北欧』​(トゥーヴァージンズ)、​『北欧​おみや​げ手帖』​(主婦の​友社)、​『いろはに​北欧 わたしに​“ちょうど​いい”旅の​作り方』​(ダイヤモンド・ビッグ社)​ほか。​執筆活動に​加えて、​NHK Eテレ『趣味どきっ!』、​NHK 総合『世界は​ほしい​モノに​あふれてる』など​メディア出演や​講演を​通じて​北欧の​魅力を​伝えている。