ed. 20
前回の版画制作(2004年)から実に14年ぶりとなる版画シリーズ。
“grain"と名付けられたこの作品は、抑えられた色彩に見えて、実は多数の色の粒が集まって構成されています。“grain(グレイン/ 粒)”の名の通り、インクの粒が折り重なり色や調子を表現しており、それは光の粒とも置き換えられます。
インクの粒の層で生まれるイメージは予測不可能で、あらかじめコンピューターでシミュレーションしたものを裏切り、伊庭と版画工房ノマルエディションとのカットアンドトライの末、2年の歳月をかけて完成。全7版、表面に近い部分にはより粒感が出るよう部分的に発泡インクを使用するなど、工房の技術が駆使された細部までこだわりのある仕上がりとなりました。