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森さんちに、​おじゃましました​ “北欧” 経由、​暮らしを​楽しむ​「これで​いいんだ!」の​アイデアvol.4

はじめまして。​北欧の​旅や​暮らしの​情報を​発信している​森百合子と​申します。​北欧の​国々を​旅するようになって​15年ほどが​経ち、​わが​家には​布や​食器など​北欧モノが​増え、​旅先では​部屋づくりや​暮らしに​役立つヒントにも​たくさん​出会いました。​これから​月に​1回ほどの​ペースで、​わが​家で​取り入れている​北欧経由の​暮らしの​アイデアを​ご紹介していきたいと​思います。​どうぞよろしく​お願い​いたします。

部屋に​花を​飾るのが​楽しくなった​きっかけは

みなさんは​部屋に​花を​よく​飾りますか?​私は​花の​ある​暮らしっていいな​あと​思いつつ、​以前は​それほど​積極的に​花を​飾る​ことは​していませんでした。​どう​飾ったら​様に​なるのかが、​よく​わからなかったのです。​もちろん、​花は​あるだけで​素敵な​もの。​でも​せっかく​飾るのなら​センスよく​アレンジしたいですよね。​今回は​花を​いけるのが​楽しくなるような​エピソードを​お届けしたいと​思います。​

もう​10年近く​前に​なりますが、​取材で​駐日フィンランド大使の​公邸に​おじゃましたことがありました。​取材では​大使夫人に​フィンランドの​コーヒータイムや、​コーヒーに​あう​お菓子の​レシピを​教えていただいたのですが、​目を​奪われたのは​テーブルコーディネートでの​花の​飾り方でした。​フィンランドの​人気陶器メーカー、​アラビアの​有名な​パラティッシと​いう​柄の​ミルクピッチャーに、​柄と​同じ​配色で​花が​いけて​あったのです。​

パラティッシの​黄色と​青に​合わせて、​黄色の​オンシジウムに​青いリンドウを​ほんの​少し​組み合わせた​アレンジの​洒落ていた​こと!​素朴な花でも、​花器と​組み合わせる​ことで​こんなに​印象的な​アレンジに​なることに​驚きました。​また​一緒に​置かれた​ガラスの​器も​青で​揃えて​あり、​素敵な​インテリアって​こうした​細やかな​気配りの​積み重ねで​作られるのだな、と​感じました。​でも​その​時は​コーディネートが​素敵すぎて、​自分には​とても​真似できないと​思っていました。​

自分には​無理と​思っていた​気持ちが​変わったのは、​憧れていた​花器を​手に​入れた​時でした。​それは​フィンランドの​建築家アルヴァ・アールトが​デザインした​通称アールト・ベースと​呼ばれる​花器で、​その年の​限定カラーと​して​販売されていた​淡いピンク色が​気に入って、​ついに​手に​入れたのでした。​花器が​ひきたつように​花を​いけたい……​そう​思った​時に​大使夫人の​アイデアが​頭に​よみが​えってきたのです。​それで​花器と​同じ​淡いピンクの​花を​選んでいけてみました。​

それ以来、​花を​いけるのがが​ぜん面​白くなり、​楽しめるようになりました。​北欧での​旅の​途中でも、​友人宅や​ショップ、​カフェなどで​どんな​風に​花を​いけているかを​気に​して​見るようになりました。​北欧では​花は​インテリアの​必須アイテムと​いって​よい​ほど、​誰もが​気軽に​花を​飾っています。​とくに​友人を​招いたり家族で​集う​ことの​多い​週末に​向けて​ブーケを​買う​人は​多く、​スウェーデンでは​「金曜日の​花束」と​名付けられた​ブーケが​売られる​そう。​また​デンマークには​心地よい​時間を​表す​「ヒュッゲ」と​いう​言葉が​ありますが、​ヒュッゲには​花が​かかせないと​言う​人も。​そして​寒い​冬も​生の​花や​植物を​かかしません。​冬の​間、​外は​暗く​緑が​なくなり、​真っ昼間に​出かけても​薄曇りの​グレーの​景色に​包まれます。​だから​こそな​おさら​家の​なかには​みず​みずしい​グリーンや​花を​かかさないのだと​思います。​

いまわが​家で​活躍している​花器は​この​4つ。​どれも​北欧の​デザインです。​左から​2つめは​デンマークの​家庭で​親しまれている​ケーラーの​花器。​この​型は​他に​白や​水色も​あり​迷ったのですが、​自分が​淡いベージュや​ピンク~パープル系の​花を​好むことが​わかり、​合わせやすいように​淡いピンクを​選びました。​右の​2つは​ビンテージで、​一番右はじつは​アイスペールなのですが、​ブルーや​寒色系の​花が​よく​合います。​

花器に​合わせる​ことを​意識すれば​花を​選びやすくなりますし、​素朴な花でも​楽しく​アレンジできます。​どんな​花器を​買ったら​いいか​迷っている方は、​自分の​好きな​花の​色を​思い浮かべながら​選んで​みては​いかがでしょう?​花を​買うのに​慣れていない方は、​スウェーデンの​人々を​真似て​金曜日を​ブーケの​日に​してみるも​いいかもしれませんね。​週末の​おうち​時間が​ちょっと​楽しみに​なりそうです。​

最後に​もう​ひとつ、​大使夫人から​学んだ​素敵な​花の​飾り方を​ご紹介しますね。​底が​浅めの​アールトデザインの​器に、​青いリンドウと​白の​バラを​飾っていらしたんです。​青と​白と​いえば、​フィンランドの​国旗色。​う​~ん、​なんて​心憎い​演出でしょうか!​水色の​器は​花の​色と​よく​合っていますし、​フィンランドの​湖も​思わせます。​こうやって​テーマを​決めて​それに​合わせた色で​花を​選ぶのも、​また​花との​つきあいが​楽しくなりそうで​いいですよね!

さて​お知らせです。​3月上旬に​新刊『日本の​住まいで​楽しむ 北欧インテリアの​ベーシック』​(パイ インターナショナル)が​発売されます。​北欧の​心地よい​住まいに​共通する​基本の​部分”ベーシック”を​分析し、​わが​家​(森さんち)で​どのように​取り入れているかを​紹介する​一冊です。​ベーシックが​わかれば​日本の​古い家でも、​新しい​マンションでも​北欧インテリアが​楽しめる!​そんな​内容に​なっています。​ぜひ手に​とっていただけたら​嬉しいです!

バックナンバー

森さんが​教えてくださった、​暮らしを​楽しむ​「これで​いいんだ!」の​アイデアは​他にも​たくさん!

vol.3​「壁を​飾る​アイデア」

詳しくは​こちら

vol.2​「部屋の​心地よさを、​灯りから​考える」

詳しくは​こちら

vol.1​「暮らしに​色を​取り入れる」

詳しくは​こちら

森 百合子 mori yuriko


北欧5ヶ国で​取材を​重ね、​旅や​暮らし、​デザインの​情報を​中心に​発信。​著書に​『3日で​まわる​北欧』​(トゥーヴァージンズ)、​『北欧​おみや​げ手帖』​(主婦の​友社)、​『いろはに​北欧 わたしに​“ちょうど​いい”旅の​作り方』​(ダイヤモンド・ビッグ社)​ほか。​執筆活動に​加えて、​NHK Eテレ『趣味どきっ!』、​NHK 総合『世界は​ほしい​モノに​あふれてる』など​メディア出演や​講演を​通じて​北欧の​魅力を​伝えている。