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その​他|その​他

森さんちに、​おじゃましました​ “北欧” 経由、​暮らしを​楽しむ​「これで​いいんだ!」の​アイデアvol.10

はじめまして。​北欧の​旅や​暮らしの​情報を​発信している​森百合子と​申します。​北欧の​国々を​旅するようになって​15年ほどが​経ち、​わが​家には​布や​食器など​北欧モノが​増え、​旅先では​部屋づくりや​暮らしに​役立つヒントにも​たくさん​出会いました。​これから​月に​1回ほどの​ペースで、​わが​家で​取り入れている​北欧経由の​暮らしの​アイデアを​ご紹介していきたいと​思います。​どうぞよろしく​お願い​いたします。

サムシング・オールド

結婚式の​時に​「古い物を​身に​つけると​いい」と​いう​言い​伝えが​ありますが、​家の​中にも​古い物が​あると​いいな​あと​思います。​ヴィンテージの​家具や​食器だったり、​親や​親戚、​友人から​受け継いだものだったり。​そうした​古い物には​空間を​やわらかな​印象に​する​力が​あると​思います。

北欧で​訪ねてきた​友人の​家を​思い出してみると、​誰の​家にも​必ず​何かしらの​古い物が​ありました。​といっても​名作ヴィンテージ家具が​ずらりと​並んでいるわけでは​ありません。​あちらでは​蚤の​市が​身近な​存在で、​たとえば​独立したり​結婚​したりと​新生活を​始めようと​いう​時には​まず蚤の​市やリサイクルショップを​のぞいて、​家具や​生活道具を​安価に​見つける​人が​多いのです。​そして​自分が​いらなくなった​物も​すぐ​捨てるのではなく、​誰か別の​人に​使って​もら​おうと​蚤の​市に​出したり、​譲ったりします。​古い物が​循環していきやすいのですよね

わが​家は​家自体が​古いのですが​(築87年の​建物なのです)、​それに​加えて​家具や​生活道具にも​古い物を​多く​取り​入れています。​とくに​リノベーションを​した​部屋には​意識的に​古い物を​組み合わせるようにします。​新しい​ピカピカの​物だけの​空間は​なんとなく​落ち着かないので、​古い物の​力を​借りるのです。​たとえば​窓枠に​古い​レースの​カーテンを​つけたり、​子どもの​頃に​使っていた​雑貨を​実家から​持ってきて​置くだけとか、​そんな​小さな​アイデアでも​部屋の​雰囲気が​変わります。

この​ポスターは、​母から​譲って​もらった​もの。​母が​若かりし頃に​仕事で​訪れた​デンマークで​手に​入れた​と​聞いています。​首都コペンハーゲンの​観光用ポスターで、​1959年に​制作された​ものだとか。​私に​とっては​大好きな​ミッドセンチュリー時代の​デザインで​「レトロな​イラストが​素敵!」なんて​思いますが、​母に​とっては​新しい​デザインだったのですよね。​私が​好きな​1950~60年代の​デザインは、​当時青春を​過ごした​母に​とっては​流行ど​真ん中の​デザインだったり、​ちょっと​時代遅れの​デザインに​見えたりするわけです。

北欧では​ここ数年、​ヴィンテージデザインの​リバイバルブームも​あって、​古い​デザインが​復刻される​機会が​増えています。​上記の​ポスターも​その​ひとつで、​最近は​ポストカードなどでも​この​イラストを​目に​するようになりました。​こうして​新しい​世代に​昔の​デザインが​再発見されて受け継がれていくって​いいですよね。​ 同様に​いま生み出されている​新しい​デザインも​30年、​40年と​経てばレトロな​デザインに​なっていく​わけで、​いつかヴィンテージや​アンティークと​して​新しい​世代に​再注目される​こともあるかもなあ、と​考えると​面白いですよね。​そして​物を​選ぶ時には、​できれば​長く​受け継がれる​物、​次の​世代の、​誰かの​サムシング・オールドに​なるような​物を​選びたいなと​最近は​思うようになりました。

30年、​40年後まで​受け継いで​いきたい​物えらびを​“お手伝い”

松屋銀座で​お手伝いが​できそうな​売場と​イベントを​ご紹介いたします。

7階デザインコレクション

日本デザインコミッティーの​メンバーに​よって​選定された、​世界中の​優れた​デザイングッズを​取り扱う​セレクトショップ。​サムシングオールドに​なり得る​アイテムが​見つかるはず。

デザインコレクションに​ついて​詳しくは​こちら

バックナンバー

森さんが​教えてくださった、​暮らしを​楽しむ​「これで​いいんだ!」の​アイデアは​他にも​たくさん!

vol.9​「北欧の​夏の​レシピ」

詳しくは​こちら

vol.8​「夏に​むけて、​部屋の​衣替え」

詳しくは​こちら

vol.7​「休み上手に​なる​ために」

詳しくは​こちら

vol.6​「こまごまと​した​可愛い​物たちを​飾る​ヒント」

詳しくは​こちら

vol.5​「キッチンを​楽しく」

詳しくは​こちら

森 百合子 mori yuriko


北欧5ヶ国で​取材を​重ね、​旅や​暮らし、​デザインの​情報を​中心に​発信。​著書に​『3日で​まわる​北欧』​(トゥーヴァージンズ)、​『北欧​おみや​げ手帖』​(主婦の​友社)、​『いろはに​北欧 わたしに​“ちょうど​いい”旅の​作り方』​(ダイヤモンド・ビッグ社)​ほか。​執筆活動に​加えて、​NHK Eテレ『趣味どきっ!』、​NHK 総合『世界は​ほしい​モノに​あふれてる』など​メディア出演や​講演を​通じて​北欧の​魅力を​伝えている。