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行ってきたレポート vol.11「NOUSAKU | NS by NOUSAKU POP UP STORE」
こんにちは。
今回の行ってきたレポートは、創業110周年を迎えた能作のポップアップストア「NOUSAKU | NS by NOUSAKU POP UP STORE」(2026年7月8日-14日)。
能作の長い歴史の中で磨かれてきた職人技を礎に、現代の生活に寄り添うアイテムが集結しました。
伝統ある鋳物のまち高岡で、能作が鋳物の製造をはじめたのは大正5年。景気や時代の移り変わりにより高岡銅器の需要が減少し、産地が苦境に立たされた時期を経て、培った高度な職人技を軸に、使う人の声を掬い取った製品をつくり続けています。
真鍮の風鈴が涼やかに揺らいでいました。
軽くてしなやかな錫(すず)のジュエリー
会場に入って目に飛び込んできたのが錫から生まれたジュエリーブランド「NS by NOUSAKU」。NSは能作のイニシャル、逆にしたSnは錫の元素記号。やわらかな印象の什器も錫でできています。
20年以上にわたり錫を扱ってきた能作。錫は手で曲げられるほどやわらかく、軽いのが特徴。そのしなやかで優しい質感そのままに、金を配合して独自開発した素材「Tin Gold」で、素材とデザインを愉しむジュエリーとして誕生したのが「NS by NOUSAKU」。
イギリスが発祥とされる結婚10周年を祝う錫婚式。5代目社長がご自身の錫婚式で、社員から錫の指輪を贈られたことが、ジュエリー開発のきっかけだそう。
「NS by NOUSAKU」は、ジュエリー業界とは異なる業界のデザイナーとの協働で生み出されます。
〈3rd collection〉
今季3コレクション目となる“Playing Cards”は、写真やドローイングに刺繍を施す独自の表現で知られる世界的現代アーティスト、竹村 京さんとの協働。好きなチャームを選んで、ネックレスやブレスレットに仕立てることができるカスタマイズジュエリーです。
透け感ある刺繍と錫の質感の対比が新鮮でした。
チェーンはシルバー925。チャームを沢山つけて楽しみたい。
〈1st collection〉
ファーストコレクション“Ribbon”は、建築家 永山祐子さんとの協働。流れるような動きが美しいコレクションです。
耳から首へと、「流れ」をつくると美しい統一感が生まれます。軽い錫は、重ね付けの重みから解放してくれるのが嬉しい。
©NOUSAKU.
〈2nd collection〉
アートディレクター 脇田あすかさんをデザイナーに迎えてのセカンドコレクション “Line and Curve”。直線と曲線、錫と金のシャープな対比が美しいコレクションです。
半年の周期で店頭から消えてしまうファッションと違い、すべてのコレクションが店頭に揃うというのはとても嬉しい。その時々の気持ちでアーカイヴとのミックスが楽しめるから。
涼やかな風鈴
職人の手作業でつくられるので、ひとつひとつの音色が違うという風鈴。音で涼しさを感じ、虫の声を「聴く」日本人の感性に共鳴する。
ドラちゃんが愛らしい真鍮の「ドラえもん風鈴」。着色が古代色ですので、ずっと一緒に暮らしてきたかのような落ち着きがありました。
細部まで表現した「ピカチュウ」風鈴。研磨後の塗装等が施されていないので、経年変化が楽しめるという。
鋳型製作→鋳造→溶接→研磨と各工程を、それぞれの専門の職人が手掛ける能作。その製品に見合った技術が集結されています。
私にとって音というのは、匂いと共に記憶に直結している。情景がまざまざと広がり、懐かしさをつれてきてくれる。この夏はこんな愛らしい風鈴と過ごしたい。
金属なのに曲げられる!〈KAGO〉
他の金属を混ぜない100%の錫の「曲がる」という特徴を最大限に活かした〈KAGO〉シリーズ。
折り紙を折って、切り込みを入れて作った切り紙を彷彿とさせ、ハサミを入れるのが困難なほど幾重にも折った折り紙を開く時の、あのワクワクを思い出しました。
果物やパンを入れるバスケットにしたり、花留めにしたり。平面で持ち運びできるので嵩張らず、海外の方へのお土産に最適。着物と同じね。
吉祥紋をあしらったカトラリーレストも錫100%。中央でキュッと曲げて使います。錫は抗菌作用があり、食器として安心して使用できるとのこと。
素晴らしい日本の手仕事、職人技を保存し継承していくには、買う側の意識の持ち様も大切だと思う。消えてなくなるものに費やす(消費)ではなく、一緒に月日を重ねていくものを選ぶということ。
そんなことを考えさせてくれた能作のポップアップストアでした。
松屋銀座7階〈能作〉
※本記事で紹介したポップアップイベントの開催は終了いたしました。
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Lulu.
2010年~2021まで11年間、VOGUE JAPAN でブログを執筆。馬と博物学的世界、ムー的世界を愛し、不思議を視たい!と旅に出て、「好き」と「感動」を掻き集める。高校時代に障害飛越にのめり込み、今はたまーに外乗を楽しむ50代。現在はnoteで発信。

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