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森さんちに、​おじゃましました​ “北欧” 経由、​暮らしを​楽しむ​「これで​いいんだ!」の​アイデアvol.12

はじめまして。​北欧の​旅や​暮らしの​情報を​発信している​森百合子と​申します。​北欧の​国々を​旅するようになって​15年ほどが​経ち、​わが​家には​布や​食器など​北欧モノが​増え、​旅先では​部屋づくりや​暮らしに​役立つヒントにも​たくさん​出会いました。​これから​月に​1回ほどの​ペースで、​わが​家で​取り入れている​北欧経由の​暮らしの​アイデアを​ご紹介していきたいと​思います。​どうぞよろしく​お願い​いたします。

ハンパな​ものの​存在感

わが​家で​日常的に​出番の​多い​器が​ソーサーです。​はい、​カップ&ソーサーの​ソーサーだけ。​ケーキ皿と​して​使ったり、​お漬物や​佃煮など​ちょっとした​食材をのせたりと​豆皿のように​使っています。

ソーサーを​集めるようになったのは、​北欧での​経験が​きっかけでした。​コペンハーゲンの​レストランで​食事を​していた​時に、​デザートが​ソーサーにのせられて​出てきたのです。​ワインとの​ペアリングで​コース料理を​出すような​お店だったのですが、​ケーキ皿の​代わりに​ソーサーが​使われて​それも​よく​見ると​縁が​少し​かけている。​こんな​お店で​壊れた​ソーサーを​皿代わりに​お客さんに​出しちゃうのか!と​最初こそ​驚きましたが、​気に​して​見てみるとお店でも​家庭でも​お皿や​コースター代わりに​よく​使われているのですよね。​ちょっと​かけたからと​いって​捨てるなんてもったいない、​まだまだ​使えるでしょ!と​気に​せず​使ってしまうのは​北欧らしいなとも​思いますし、​かけた​ヴィンテージの​器が​妙に​味わいの​ある​佇まいだった​ことにも​心惹かれました。

蚤の​市や​中古品の​店に​行くと、​ソーサーだけを​売っている​こともあります。​こうした​ハンパものは​当然お値段も​安いですし、​他の​ものを​買った​際に​おまけでくれた​こともありました。​きちんと​した​セットで​買うには​手が​出ないような​憧れの​シリーズも、​ソーサーなら​気軽に​試せます。​同様に​ソーサーが​割れてしまった​カップも​セットで​買うより​お得なので、​わが​家には​カップだけ、​ソーサーだけの​ハンパものが​集まるようになりました。​そして​これを​組み合わせて​使うのが​楽しい。

ストックホルムのと​ある​カフェでは、​セルフサービスの​ドリンクコーナーに​ハンパものの​カップと​ソーサーが​たくさん​置いて​あり、​客が​好きに​組み合わせて​使うようになっていました。​この​柄と​この​柄を​合わせてみたら​案外いい​感じ、​これも​アリだな​あ……なんて​選んでいくのが​楽しいのですよ。​そう​いえば​日本の​懐石料理や​豆皿の​文化を​見ても、​さまざまな​形や​質感の​器を​自在に​組み合わせていますよね。

もう​ひとつ、​ハンパな​ものの​使い方で​気に入っているのが​こちら。​サイズの​小さな​テーブルクロスは、​ななめに​かけて​使うのです。​北欧の​家で​時折見かける​アイデアで、​昔の​暮らしを​伝える​博物館でも​こうした​使い方が​展示されていました。​柄が​好きで​買ってしまったけれど、​わが​家の​テーブルには​小さすぎたな……と​いう​布は​こうして​使えば​いいのか!と​それも​目から​ウロコでした。​テーブルを​覆えるだけの​サイズの​布​(無地など​安い​もので​良し)を​下に​敷いて、​その上に​アクセントと​してななめに​かけても​いいんです。

カップが​割れてしまった​ソーサーも、​サイズの​足りない​布も、​工夫して​使う​ことは​リサイクルの​精神に​もつながりますが、​何より​自分の​好きな​色や​デザインを​気軽に​楽しむ知恵でも​あるなと​思います。​良い​デザインを​実際に​使ってみる​ことで、​自分の​暮らしに​合う​色や​質感、​自分好みの​柄や​デザインに​気づく​こともあります。​さまざまな​デザインを​ミックスして​コーディネートする​練習にもなりますしね。​そして​こういう​ハンパな​ものが​案外と​自分らしさや​居心地の​いい​空間を​作る​上で​プラスに​作用しているのかもしれないな​あと​思うのです。

さて​最後に​お知らせです。​この​たび、​北欧の​雑誌のような​"zine"を​作りました。​タイトルは​『Psi-Psi​(プシプシ)』。​これまでに​書いてきた本と​比べると、​より​パーソナルな​北欧での​体験や​情報を​綴った​一冊です。​もし手に​とっていただけたら​嬉しいです。

北欧の​zine『Psi-Psi​(プシプシ)』森 百合子 著

※11月13日​(土)​発行

vol.11​「カーテンとの​付き合い方」は​こちら

バックナンバー

森さんが​教えてくださった、​暮らしを​楽しむ​「これで​いいんだ!」の​アイデアは​他にも​たくさん!

vol.11​「カーテンとの​付き合い方」

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vol.10​「サムシング・オールド」

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vol.9​「北欧の​夏の​レシピ」

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vol.8​「夏に​むけて、​部屋の​衣替え」

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vol.7​「休み上手に​なる​ために」

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森 百合子 mori yuriko


北欧5ヶ国で​取材を​重ね、​旅や​暮らし、​デザインの​情報を​中心に​発信。​著書に​『3日で​まわる​北欧』​(トゥーヴァージンズ)、​『北欧​おみや​げ手帖』​(主婦の​友社)、​『いろはに​北欧 わたしに​“ちょうど​いい”旅の​作り方』​(ダイヤモンド・ビッグ社)​ほか。​執筆活動に​加えて、​NHK Eテレ『趣味どきっ!』、​NHK 総合『世界は​ほしい​モノに​あふれてる』など​メディア出演や​講演を​通じて​北欧の​魅力を​伝えている。