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森さんちに、​おじゃましました​ “北欧” 経由、​暮らしを​楽しむ​「これで​いいんだ!」の​アイデアvol.32

はじめまして。​北欧の​旅や​暮らしの​情報を​発信している​森百合子と​申します。​北欧の​国々を​旅するようになって​15年ほどが​経ち、​わが​家には​布や​食器など​北欧モノが​増え、​旅先では​部屋づくりや​暮らしに​役立つヒントにも​たくさん​出会いました。​これから​月に​1回ほどの​ペースで、​わが​家で​取り入れている​北欧経由の​暮らしの​アイデアを​ご紹介していきたいと​思います。​どうぞよろしく​お願い​いたします。

ひさしぶりの​北欧!

この​5月末から​6月に​かけて、​3年半ぶりに​北欧を​旅してきました。​ひさしぶりすぎて​「えーっと、​海外旅行って​どんな​準備が​必要だったっけ?」と、​頭の​中の​モヤを​少しずつかき分けていく​ような​状態でしたが、​地図や​過去の​写真を​見ている​うち、​心の​中は​やりたい​ことで​渋滞に。​ 蚤の​市や​セカンドハンド​(中古品)​店めぐりが​したい。​前回の​旅で​魅了された​スウェーデン式サウナには​ぜひ​行きたいし、​行き​そびれた​カフェも​気に​なる。​あの​美術館は​いまどんな​展示を​してるかな、​そうだ映画で​見て​気に​なった​ゴミ処理場を​スキー場に​したと​いう​話題の​施設も​行ってみたいし、​あの​町で​毎回のように​訪れる​セレクトショップで​服も​見たい。​すきま時間に​市場や​スーパーマーケットもの​ぞきたいし……とにかく​町を​歩きまわりたい!​ と、​「2023北欧やりたい​ことリスト」は​どんどん​長くなっていくのでした。​とは​いえ、​ひさしぶりだし体力も​落ちているし、​無理の​ない​行程にしなければと​自分に​言い​聞かせ、​いちばんに​優先させたい​ことを​中心に​計画を​立てました。​いちばん優先させたい​こと、​それは​友人たちとの​再会!​ そうして​決まった​ルートは​デンマークの​コペンハーゲンを​拠点に、​対岸の​スウェーデンにも​足を​伸ばして​海岸沿いを​めぐる旅。​果たして​物価は​高くなっているのか、​ヴィンテージも​高騰していると​聞くけれど、​手が​出るんだろうか。​町は​変わっているだろうか、と​旅立つ前は​不安も​ふつ​ふつと​湧き​上がっていたのですが、​入国審査を​終えて​目の前に​広がる​コペンハーゲン​空港の​懐かしい​ウッドフロアを​見て、​思わず涙が​こみあげてきました。​「ああ、​ここに​来たかった」と。​

そして​初夏の​北欧の​美しい​こと!​町へ​向かう​道すがら目に​飛び込んでくるのは​見渡す​限りに​広がる​黄色いじゅうたん。​スコーネ地方と​よばれる​スウェーデンの​南西部は、​ちょうど菜の​花の​季節なのです。​この​時期ならではの​スコーネ名物、​黄色のじゅうたん。​これまで​何度も​見たはずの​風景の​ひとつ​ひとつに​興奮せずには​いられないのでした。

旅の​前半に​蚤の​市や​サウナを​堪能し、​後半は​友人たちとの​時間を​中心に​たてた旅計画。​スウェーデンでは​おなじみの​店で​一緒に​朝ごはんを​食べたり、​おやつに​菓子パンを​買って​ベランダで​コーヒータイムを​楽しんだり。​そして​デンマークでは、​12年前から​ほぼ年に​一度の​ペースで​訪れていた、​母のように​慕う​友人と​3年半ぶりの​再会を​果たしました。​「お昼すぎには​着くから」と​連絡を​入れていた​ところ、​デンマークの​母は​オープンサンドの​準備を​して​待っていてくれました。​これです、​これですよ、​私が​もっとも​焦がれていた​もの。​天気の​良い​日に​庭先の​テーブルで、​自分で​具材を​組み合わせて​作る​オープンサンドを​楽しみながら​おしゃべりを​する、​そんな​時間。

雑穀たっぷりの​どっしりと​した​ライ麦パンで​食べる​オープンサンドの​おいしい​こと。​花が​咲き乱れる​初夏の​庭の​美しい​こと。​庭の​花は​食卓やリビングにも​飾られて、​ガーデンテーブルには​色鮮やかな​クロスが​敷かれて。​酢漬けの​ニシンや​ビーツは​ちょうど​ぴったりの​器に​収まり、​ウッドトレーには​パテや​ゼリーが​おいしそうに​盛り付けられていました。​ひさしぶりの​再会だからか​コーディネートに​隙が​ない。​いえ、​ひさしぶりすぎて​すべてが​まぶしく​見えるのかしら。​いや、​やはり​これは​デン母が​さりげなく本気を​出しているのでは……?ゆで​卵も​取り分けしやすいように​切ってあるし​(以前は​殻が​ついたまま​出されて、​各自が​勝手に​剥いて​食べていたのですよ)!と​目に​入る​ものに​片端から​反応する​私です。

バターケースに​入れた​スプラウトが、​そのまま​食卓に​出されているのを​見て​「あ、​そうか​豆苗も​こういう​器に​入れたら​いいのかも」なんて、​器使いの​ヒントを​そこかしこに​見つけ、​キッチンの​棚やリビングの​窓辺に​見とれ、​朝食の​テーブルを​見ては、​これは​うちでも​真似してみようと​心に​メモ。​そうして​メモが​どんどん​増えていきます。

以前は、​あたりまえのように​過ごしていた​時間が、​なんと​贅沢な​時間だったかと​実感した​今回の旅。​そして​私は​やっぱり​北欧を​旅するのが​好きなんだな、​この​国の​住まいのかたちが​好きなんだなと​再認識する​旅でもありました。​長旅で​もちろん​体も​気持ちも​疲れましたが、​それ以上に​自分を​元気に​する​エネルギーを​たっぷりと​補給できた​気分です。​今度は​ノルウェーにも​足を​伸ばしたいな​あ、​アイスランドや​フィンランドの​友人も​訪ねたいな​あ……と​次の​旅への​夢も​膨らみます。

北欧で​再発見した​部​屋づくりの​ヒントや​暮らしを​楽しむアイデア。​またじっくりご紹介していきますね!

バックナンバー

森さんが​教えてくださった、​暮らしを​楽しむ​「これで​いいんだ!」の​アイデアは​他にも​たくさん!

vol.31​「庭と​向き​あう」

詳しくは​こちら

vol.30​「朝ごはんの​プレート」

詳しくは​こちら

vol.29​「組み合わせると、​もっと​いい色」

詳しくは​こちら

vol.28​「桜と​北欧」

詳しくは​こちら

vol.27​「ちょうど​いいを​探す」

詳しくは​こちら

森 百合子 mori yuriko


北欧5ヶ国で​取材を​重ね、​旅や​暮らし、​デザインの​情報を​中心に​発信。​著書に​『3日で​まわる​北欧』​(トゥーヴァージンズ)、​『北欧​おみや​げ手帖』​(主婦の​友社)、​『いろはに​北欧 わたしに​“ちょうど​いい”旅の​作り方』​(ダイヤモンド・ビッグ社)​ほか。​執筆活動に​加えて、​NHK Eテレ『趣味どきっ!』、​NHK 総合『世界は​ほしい​モノに​あふれてる』など​メディア出演や​講演を​通じて​北欧の​魅力を​伝えている。