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森さんちに、​おじゃましました​ “北欧” 経由、​暮らしを​楽しむ​「これで​いいんだ!」の​アイデアvol.34

はじめまして。​北欧の​旅や​暮らしの​情報を​発信している​森百合子と​申します。​北欧の​国々を​旅するようになって​15年ほどが​経ち、​わが​家には​布や​食器など​北欧モノが​増え、​旅先では​部屋づくりや​暮らしに​役立つヒントにも​たくさん​出会いました。​これから​月に​1回ほどの​ペースで、​わが​家で​取り入れている​北欧経由の​暮らしの​アイデアを​ご紹介していきたいと​思います。​どうぞよろしく​お願い​いたします。

贈り物の​キーワード

年の​終わりが​見えてくる​この​季節、​家族や​大切な​人への​贈り物を​考えるのは​楽しい​時間……であると​同時に、​悩ましくも​ありますよね。​誰に​何を​贈ろう、​似合わなかったら、​じゃまに​なったら​どうしようと​考え出すと​キリが​ないですし、​予算も​ありますし。​買いに​行く​時間が​あるかな​あと、​気も​焦ります。​悩ましい​ギフト選びの​ヒントと​なるかは​わかりませんが、​今回は​これまで​北欧で​もらった​プレゼントの​思い出を​綴ってみますね。

クリスマスイブを​デンマークの​友人の​家で​過ごした​時の​こと。​北欧では​25日まで​待たずに、​イブの​夜に​プレゼントを​開けます。​ツリーの​下に​置いてある​プレゼントには、​誰から​誰宛かが​書いて​あり、​クリスマスディナーの​後に​ひとつ​ひとつ開けていくのです。​

友人が​わたしに​選んでくれたのは​スウェーデン製の​ビンテージの​クリスマスプレート。​スウェーデンで​おなじみの​クリスマスモチーフも​描いてある​可愛い柄なのですが、​これを​見ると、​デンマーク式に​手を​つないで​クリスマスツリーを​囲んで、​歌って​踊った​時間を​思い出してゆか​いな​気持ちに​なります。​あの​時は​シュナップスを​だいぶ​飲んで、​みんなずいぶんと​酔っ払っていたな​あとか。​ツリーに​本物の​キャンドルが​灯されていて、​うっかり倒して​火事に​ならなくて​よかったな……!とか。

友人の​息子さんも​一緒に​過ごしたのですが、​彼の​ガールフレンドの​ご両親から、​わたしへの​プレゼントも​あったのには​驚きました。​日本から​来た、​まだ​会った​ことの​ない​わたし達にまで​用意してくれるとは……!​自家製のは​ちみつを​いただいて​とても​嬉しかったと​同時に、​北欧の​クリスマスプレゼント文化は​すごい!​と​唸り、​日本から​多めに​プレゼントを​持っていった​つもりが​お返し分には​足りず、​次回は​もう​少し​余分に​持っていく​ぞと​決意したのでした。

デンマークの​伝統的な​クリスマスの​デザートと​いえば、​牛乳粥に​チェリーソースを​かけた​もの。​その​お粥の​中に​アーモンドを​一粒​入れて、​それが​当たった​人は​ギフトが​もらえる​習わしも​あります。​クリスマスの​メイン料理の​鴨肉を​たっぷりと​いただいて、​もうすでに​お腹は​パンパンと​いうのに、​日本から​やってきたわたしに​当たりを​ひかせたい​友人が、​おかゆを​大盛りに​盛って、​食べる​そばから​おかわりを​入れてくるのが​もう​おかしい​やら、​食べるのが​大変やらで​みんなで​大笑いしたのを​覚えています。​そして​若干の​やらせの​結果では​ありますが、​小さな​クリスマスの​妖精人形を​もらいました。

北欧では、​クリスマスに​本を​贈る​習慣も​あります。​12月の​クリスマス前の​時期に​フィンランドや​スウェーデン、​ノルウェーを​訪れた​時には​本屋のに​ぎわいに​驚きました。​絵本や​装丁の​美しい​レシピ本、​写真集などは​ギフトにも​ぴったりですよね。​ギフト選びに​迷ったら、​本も​いいな、と​思うようになりました。

そして​本屋同様に​混雑していたのが、​包装紙や​ラッピングアイテムの​売り場です。​北欧では​自分で​ラッピングを​する​習慣が​あるんですよね。​わたしも​いまでは​真似するようになりまして、​包装紙と​リボンの​色を​合わせたり、​リボンを​結んで​先を​くるくるする​手作業が​なかなか​楽しい。​小さな​心ばかりの​贈り物でも、​自分で​ラッピングを​すると、​気持ちが​込められる​気が​するんですよね。​だから​バタバタしが​ちな​年末でも、​ラッピングの​時間だけは​取れるように​過ごしたいと​心がけています。​たまに​クリスマスを​越しちゃう​こともあるんですけれどね……。

この​鍋つかみは、​クリスマスパーティで​友人の​家に​集まって​ゲーム大会を​した​時に​当たった​もの。​カードの​絵合わせを​する​単純な​ゲームで、​合った​人から​プレゼントを​選べるのですが、​たくさん​並んだ​プレゼントは​みな​セカンドハンド​(中古品)​店で​見つけた​もの。​不思議な​置物や、​友人いわく​「もらっても​苦笑​する​しかない​昔の​歌手の​CDとか」も​あって、​見事​その​CDを​わたしは​引き当てました。​可愛い​鍋つかみは、​夫が​引き当ててくれたのでした。

友人は​もともと​中古品から​ギフトを​選ぶ達人なのですが、​環境への​意識が​高まる​昨今は、​セカンドハンド店で​贈り物を​選ぶ人も​増えているようです。​北欧の​セカンドハンド店は、​おもちゃや​絵本など子ども​向けの​コーナーも​充実しているんですよね。

そんな​友人​自身が​何を​もらったかと​いえば、​愛読している​雑誌の​1年分の​購読チケットを​プレゼントされて​喜んでいました。​そんな​プレゼントの​形も​あるんだと​当時は​新鮮でしたが、​コンサートや​演劇の​チケットに​したり、​ギフト代わりに​チャリティに​寄付するなど、​形の​ない​贈り物も​最近は​増えているようですね。

さて​わたしは​北欧の​友人へ​何を​贈るかと​いえば……​「日本は、​小さくて​美しい​物が​多いよね!」と​よく​言われるので、​箸置きや​豆皿など、​小さい​ものを​選ぶことに​しています。​持っていったり、​送るのにも​いいですしね。​可愛らしい​柄の​マスキングテープなども​「日本っぽい!」と​喜ばれます。

本、​小さい​もの、​自分で​ラッピング。​ギフト選びに​迷ったら、​ひと​まず​この​キーワードに​立ち戻って​考えます。​無駄に​ならないと​いいな​あと​思いつつ、​わが​家を​彩る​歴代の​クリスマスギフトを​見ながら​「なにかゆか​いな​気持ちに​なる​ものを​贈りたい」と​思うのです。

バックナンバー

森さんが​教えてくださった、​暮らしを​楽しむ​「これで​いいんだ!」の​アイデアは​他にも​たくさん!

vol.33「本場の​ヒュッゲ」

詳しくは​こちら

vol.32​「ひさしぶりの​北欧!」

詳しくは​こちら

vol.31​「庭と​向き​あう」

詳しくは​こちら

vol.30​「朝ごはんの​プレート」

詳しくは​こちら

vol.29​「組み合わせると、​もっと​いい色」

詳しくは​こちら

森 百合子 mori yuriko


北欧5ヶ国で​取材を​重ね、​旅や​暮らし、​デザインの​情報を​中心に​発信。​著書に​『3日で​まわる​北欧』​(トゥーヴァージンズ)、​『北欧​おみや​げ手帖』​(主婦の​友社)、​『いろはに​北欧 わたしに​“ちょうど​いい”旅の​作り方』​(ダイヤモンド・ビッグ社)​ほか。​執筆活動に​加えて、​NHK Eテレ『趣味どきっ!』、​NHK 総合『世界は​ほしい​モノに​あふれてる』など​メディア出演や​講演を​通じて​北欧の​魅力を​伝えている。