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森さんちに、​おじゃましました​ “北欧” 経由、​暮らしを​楽しむ​「これで​いいんだ!」の​アイデアvol.36

はじめまして。​北欧の​旅や​暮らしの​情報を​発信している​森百合子と​申します。​北欧の​国々を​旅するようになって​15年ほどが​経ち、​わが​家には​布や​食器など​北欧モノが​増え、​旅先では​部屋づくりや​暮らしに​役立つヒントにも​たくさん​出会いました。​これから​月に​1回ほどの​ペースで、​わが​家で​取り入れている​北欧経由の​暮らしの​アイデアを​ご紹介していきたいと​思います。​どうぞよろしく​お願い​いたします。

理想の​お買い​もの

最近、​インターネットで​買い​ものを​済ませる​機会が​本当に​増えたな​あと​思います。​食品や​文房具と​いった​消耗品は​もちろん、​家電などの​大物を​実物を​見る​ことなく​買ってしまうことも。

私は​服が​好きなのですが、​ふと​ワードローブを​見回すと、​ここにも​通販で​買った​ものが​増えている……!​ 体型が​痩せっぽちで、​体に​合う​サイズが​見つけに​くいことも​あって、​インターネット経由で​自分好みの​デザインを​見つけて​「あ、​小さい​サイズが​ある!」と​わかると、​つい​前の​めりに​なってしまいます。​インスタグラムなどで​おしゃれな​人の​着こなしを​見ていても、​いいな​あ~と​思った​服に​ワンクリックで​た​どりつけてしまいますしね​(あ​あ危険!)。

なんと​便利な​時代に​なった​ことかと​思いますが、​やっぱり​直接お店に​行って、​悩んで​選んで​買った​一着って​特別なんですよね。​写真で​見ているだけだったら​きっと​選ばなかったけれど、​試着してみたら​思いの​ほか​似合ったので​即決しちゃった​一枚とか。​実物を​見るまでは、​あの​色の​方が​似合うと​思っていたけれど、​試着したら​断然こっちの​色の​方が​顔映りが​よかった、とか。​そういう​服は、​結果​的に​長く​着ています。

じつは​北欧にも​お気に​入りの​ブティックが​あります。​スウェーデンの​マルメと​いう​町に​あるのですが、​昨年、​コロナ禍以来​4年ぶりの​北欧旅行で​ひさしぶりに​寄る​ことができました。​服の​デザインが​自分好みなのは​もちろんですが、​エコ素材を​使っていたり、​季節ごとに​寄付や​チャリティを​行っていたりと​応援したくなる​要素が​多くて、​何より​お店の​スタッフが​とっても​チャーミング。

もともと年に​一度​行けるか​どうか、​そんな​頻度でしか​訪れていませんが、​こちらの​顔を​覚えていて、​立ち寄ると​いつもに​こやかに​迎えてくれます。​スタッフそれぞれの​着こなしも​素敵で、​「なる​ほど​こんな​風に​着てみたい」とおしゃれ意欲も​高まります。​気に​なる服を​手に​していると​デザインの​違いや、​私に​似合う​色を​ズバズバと​アドバイスしてくれるのも​心強く、​彼女たちに​あれこれと​相談しながら​試着して​服を​選ぶ時間も​含めて、​至福の​ひととき。​ああ、​私は​こういう​風に​服を​買いたかったんだと、​ひさしぶりに​訪れて​思ったんです。

昨年、​茨城の​笠間で​開催していた​陶芸の​お祭りで、​使い勝手の​いい器を​見つけました。​その​時は​大皿と​小皿を​買ったのですが、​あまりにも​気に入ったので、​今度は​もう​ちょっと​深さの​ある​器が​欲しいな、​カップも​いいなと​作家さんに​ついて​調べていた​ところ、​一部の​作品が​ネットでも​買えると​判明。​思わずポチッと……しそうになったのですが、​作家ものだし、​やっぱり​手に​とって​見てみたいと​一旦​冷静に​なりました。​その後、​東京でも​展示販売している​機会を​見つけて、​実際に​見て​気に入ったのが​この​カップです。​コーヒーにも​いいし、​スープなどを​入れても​いい。​北欧の​食器と​合わせて​使っても​いい。​釉薬の​感じも​好みで、​この​シンプルさが​いい。​これももし、​写真で​見るだけだったら​選ばなかった​形かもしれません。

本も、​できるだけ実店舗で​買いたい派です。​あてどなく​店内を​見て​回っている​うちに、​あ、​この​人の​書く​ものが​昔とっても​好きだった!​ なんて​思い出すこともある。​表紙が​いいのか、​帯の​惹句が​よかったのか、​導かれるように​手に​とってしまう本も​あります。​ネットでも​「あなたに​オススメ」とは​出てきますが、​ふっふっふ、​閲覧記録や​購買記録だけでは​この本には​たどりつけまい……と​いう本を、​自分で​見つけた​時の​嬉しさって​格別です。

ここ数年、​買う​ことや​消費に​ついて​考える​ことが​多くなりました。​なるべく​買わずに、​持たずに​暮らすのが​いい、​それも​一理​ある​気が​しますが、​でも​やっぱり​買い​ものって​楽しい。

だから​これからは、​買い​ものの​質を​あげていきたいな​あと​思っています。​選ぶ商品の​クオリティだけでなく、​買い​ものと​いう​行為の​質を​あげたいな、と。​直接お店を​訪れて、​手に​とって、​売り主さんと​会話したりして、​買う。​もちろん忙しくて​そうは​していられない、と​いう​こともあるだろうけれど、​せめて​服とか​食器とか本とか、​自分の​好きな​物を​買う​時こそ、​そんな​理想の​買い​ものを​増やせると​いいな、と。​新生活が​はじまる​この​時期、​改めて​そんな​ことを​思っています。

最後に​お知らせです。​3月初旬に​新刊が​出ました!

『探しものは​北欧で』森 百合子 著​(だいわ文庫 刊)

今回は​文庫本で、​初めての​旅の​こと、​北欧に​興味を​もった​きっかけや​惹かれ続ける​理由、​現地の​人たちとの​交流など、​これまで​過ごした​旅の​時間を​まとめた​エッセイです。​おかげさまで​早々に​重版も​決定しまして​嬉しい​限り!​北欧に​興味の​ある方は​もちろん、​どこか​へ​旅に​行きたい!と​思っている​方に​ぜひ手に​とっていただきたい​一冊です。

バックナンバー

森さんが​教えてくださった、​暮らしを​楽しむ​「これで​いいんだ!」の​アイデアは​他にも​たくさん!

vol.35​「疲れた​時の、​北欧ごはん」

詳しくは​こちら

vol.34​「贈り物の​キーワード」

詳しくは​こちら

vol.33「本場の​ヒュッゲ」

詳しくは​こちら

vol.32​「ひさしぶりの​北欧!」

詳しくは​こちら

vol.31​「庭と​向き​あう」

詳しくは​こちら

森 百合子 mori yuriko


北欧5ヶ国で​取材を​重ね、​旅や​暮らし、​デザインの​情報を​中心に​発信。​著書に​『3日で​まわる​北欧』​(トゥーヴァージンズ)、​『北欧​おみや​げ手帖』​(主婦の​友社)、​『いろはに​北欧 わたしに​“ちょうど​いい”旅の​作り方』​(ダイヤモンド・ビッグ社)​ほか。​執筆活動に​加えて、​NHK Eテレ『趣味どきっ!』、​NHK 総合『世界は​ほしい​モノに​あふれてる』など​メディア出演や​講演を​通じて​北欧の​魅力を​伝えている。