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ファッションライターLulu.の「美しいは嬉しい」vol.25
ファッションって知的好奇心を満たし喜びをもたらしてくれるんです。内面のいちばん外側がファッション。
(本記事でご紹介するアイテムは、松屋でお取り扱いのないものもあります。)
2026/02/03
驚くほど滑らかな描き心地!「河内洋画材料店」の手作りオイルパステル
こんにちは。
今回は、店主の河内裕子さんがおひとりで手作りされているオイルパステルで有名な、富ヶ谷にある「河内洋画材料店」をご紹介いたします。
民家を改造した河内洋画材料店
取り壊しが決定している民家を改造した河内洋画材料店。入ると、保護犬のクマちゃんが出迎えてくれます。
河内さんのご実家は1920年創業の心斎橋にある老舗画材店 KAWACHI。そこで20年間接客をした経験を活かし、立ち上げたのが河内洋画材料店。コンセプトは「絵を描かない人も楽しめる画材店」。
手作りでしか生まれないオイルパステル
自分にしかできないこと、自分だからできること、を追求した結果「大きな画面にサッと太い色が塗れて、見た目もかわいいパステルがあったら」というアイディアが湧いてきたそうです。
しかし、サイズの大きいパステルの製造は難しいとメーカーに断られ、それなら自分で作ろう!と誕生したのが、3cm角、長さ10cmの「BIG OIL PASTEL (ビッグ オイルパステル)」。
上質な顔料を使用し、オイルを可能な限り多く入れたオイルパステルは、発色が濃く、画面にしっかりと定着するため油絵のような仕上がりにもなるそう。
「ビッグ オイルパステル」に続き登場したのが、1.5cm×1.5cm×5cmの「BIG OIL PASTEL Baby(ビッグ オイルパステル ベイビー)」。
ちょうど、ベイビーの新しい「100色セット」に出会えました。
レシピなく色をブレンドをしているので「100色セット」も毎回色が変わ り、なくなると同じ色のセットは二度と出来ないのだそう。
台所でのオイルパステル作り
「最初にこの台所で作り始めたので、今でもこのままなんです」
この民家の台所で、河内さんおひとりでオイルパステルを手作りされてい ます。
お玉たちがアーティスティック。
台所にあった道具を使用して。
でも金属の型抜きは河内さんのこだわりを存分に注いだ特注品。
含まれる全ての材料はアメリカのACMIの安全基準をクリアしており、皮膚に付いても安全です。
豊かなグラデーション
出来上がったオイルパステルを眺め、「この色とこの色の間にもう一色欲しいかな」というように微妙な色を作り上げていくそう。
この豊かなグラデーションは4色型色覚をお持ちという河内さんだから出来ることなんだろうな。
一般的と言われる3色型色覚は青・赤・緑の錐体細胞を持ち、4色型はそれに黄色が加わり、常人の100倍の1億色を視ることができるとも言われて います。
蛍光カラーも楽しくて、大人も子どももみーんな無心になってオイルパステルを滑らせる。
滑らせる、その言葉がピッタリなオイルパステル。驚くほど滑らかで発色の 良さに驚嘆。絵描きじゃないし、画材に詳しいわけじゃないけど...こんな嬉しい描き心地のパステルは初めてでした。
東京駅高架橋 赤レンガ アクリル絵の具
そして、2020年8月3日に開業したグランスタ東京の内覧会で「おおっ、 格好良い!」と思ったアクリル絵の具。これ、河内さんの発案で商品化されたものでした。
「駅改良工事で一部取り除かれるレンガがある」
このことをJRの方に聞いた時、レンガを顔料として絵の具にしたら...レンガは姿を変えて絵の中でずっと生き続けてくれる!とスーッとアイディアが「降りてきた」そうです。
「それを思いついた時、涙がでるほど自分に感動しちゃったのよね」と河内さん。ものすごく共感。自分で生み出したものに己が本気で心動かされないなら、他人を感動させることなんてできない。
東京駅建設当時から共に歴史を歩んだレンガの鉄道高架橋。この高架橋を100年以上支えているレンガは、明治時代、埼玉県深谷市で厳しい品質管理のもと製造されました。
そして駅改良工事で一部取り除かれたこのレンガを顔料として、ターナー アクリルガッシュが誕生。レンガのザラッとした質感を残したアクリル絵の具です。
好きな色が選べる店鋪
オンラインショップではセット販売になりますが、お店では好きな色が選べるオイルパステル。悩みすぎて分からなくなり、河内さんに選んでいただいた私の10色。
久しぶりに手を動かそうかな、という気にさせられました。
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見て、触って、描いて嬉しいオイルパステル。そして高架橋のレンガと共にあるアクリル絵の具に会いに、ぜひ。 (ここ何年か松屋銀座の催事に出店されていた「河内洋画材料店」ですが、 今年はお店の移転等が重なり、残念ながら出店はお休みだそうです。)
河内洋画材料店(お店を移転されるそうですので、ご確認の上お越しください)
住所:〒151-0063 東京都渋谷区富ヶ谷2丁目45-3
電話:050-5364-5982
コラム内に掲載している商品は、常設では取り扱いのない商品となります。
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Lulu.
2010年~2021まで11年間、VOGUE JAPAN でブログを執筆。馬と博物学的世界、ムー的世界を愛し、不思議を視たい!と旅に出て、「好き」と「感動」を掻き集める。高校時代に障害飛越にのめり込み、今はたまーに外乗を楽しむ50代。現在はnoteで発信。

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