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Close-up of a person wearing a ruffled white blouse and large metallic floral earrings, with long hair partially covering their face.

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ファッションライターLulu.の「美しいは嬉しい」vol.26

ファッションって知的好奇心を満たし喜びをもたらしてくれるんです。内面のいちばん外側がファッション。

(本記事でご紹介するアイテムは、松屋でお取り扱いのないものもあります。)

2026/03/03

日常のクチュール。ディオール 2026年フォール コレクション

こんにちは。
今回は、ジョナサン・アンダーソンによる2度目のウィメンズコレクションをご紹介いたします。

ディオールというクチュールメゾンのフィルターを通し、多様な個性やシーンに響くワードローブを展開した今シーズン。
組み合わせることにより、様々な人々に寄り添う「領域」を広げたコレクションでした。

A person wearing a long denim skirt, white blouse, and dark jacket stands on cobblestone near a stone bridge over a river.

麗しきデニム

とにかく惚れ惚れしたのがデニム。流れるような美しいシルエットを実現したのは超軽量のシルクデニム。
このボリュームのデニム…商品化された時の重さが気になるよね、とディオールのスタッフと話したけど…杞憂でした。

Woman in sunglasses wears a black jacket and flowing blue pants, standing on a cobblestone path against a stone wall background.

1948年秋冬 オートクチュール コレクションで発表されたドレス「デルフト」のドレープ構造を反映したデニムスカート。

Model in light blue shirt, green skirt, and black shoes walks on a reflective runway, holding a brown bag, with audience seated in background.

Dior Spring 2026

今シーズンはそのドレープがクチュールボリュームへと進化しました。

Woman in a textured black jacket and flowing pants stands on a cobblestone path near a stone bridge over a river.

気取らない素材のデニムが、オートクチュールの世界に羽ばたいた瞬間です。日常のクチュール。

そして、組み合わせ方によって「日常のクチュール」の領域がグンと広がります。

「バー」ジャケット

クリスチャン・ディオールが1947年春夏コレクションで発表した「ニュールック」は、女性らしさへの回帰を訴え、戦後のファッションに大いなる希望を与えたシルエットでした。
ウエストがキュッと絞られた「バー」ジャケットは、ニュールックの象徴であり、メゾンの真髄であります。

Exhibit of vintage black and white dresses on mannequins in a dimly lit room, featuring a hat and elegant gowns.

歴代のデザイナーがそれぞれの解釈で発表してきた「バー」ジャケット。
ジョナサン・アンダーソンの提案は、ボウを密集させたり、長めの丈だったり、柔らかいスエードだったり。
そんな「バー」ジャケットとデニムの組み合わせは、飛び切り新鮮で優雅です。

Person in a black jacket and flowing silver skirt stands on a cobblestone path by a river, holding a handbag. Trees and a bridge in the background.

Woman wearing sunglasses, dark coat, and blue collared shirt with a ruffled neckline and bowtie detail.

シューズ

うさぎの耳がぴょんとはみ出たようなパンプスはキトゥンヒール(3cm~5cmほどのヒール)。
この中途半端なヒールの高さは、ドレスに合わせるとハズした印象に、カジュアルなアイテムにはドレスアップ感を醸し出してくれます。

Person in a flowing white dress, stepping on a cobblestone path, wearing shiny bronze loafers adorned with a small chain detail.

どのルックも肩の力を抜いて自由な雰囲気。
たっぷりと生地を使用したケープとバッグ「ディオール シガール」の足元はビルケン。

Person standing on cobblestone by a river, wearing a brown cloak and holding a black bag, with a stone bridge in the background.

「バー」ジャケットとハンサムなピンストライプスカートの足元もビルケン。

端正なタキシード風ジャケットに合わせた靴は「D de DIOR」フラット。小さな女の子がお父さんの靴を慌てて履いて出てきたかのよう。愛らしい組み合わせ。

Fashionable person in a black jacket, white blouse, gray skirt, holding a textured bag, standing on cobblestone pavement against a stone wall.

デニムにはディオール メダリオンが輝くバイカラーの靴が優美。

バッグ

日常使いに重宝するフルジップのチェーンバッグを合わせると、ドレスが一気に身近に。鮮やかなピンクと靴の緑の組み合わせも粋なハズし。

ツイード素材のバッグ「ディオール クランチー」だと柔らかな印象に。
クラッチのように持つことで少しのドレスアップ感が加味されます。

大きなボウが素敵なドレスには、「カナージュ」モチーフが刺繍された「レディ ディオール」とメダリオン付きのパンプス。デニム素材のバッグと太いヒールがドレスを日常に連れてきます。

Woman in a black halter dress stands on a cobblestone path by a river, holding a patterned handbag; trees and buildings in the background.

カナージュは、ムッシュ ディオールがナポレオン3世様式(ナポレオン3世時代にデザインされたもの)の籐椅子の編み目柄から着想を得た格子柄のこと。香港でカナージュのラッピングがされたモーニングスター号に乗ってはしゃいだのを思い出した。

A Dior-branded boat docked, featuring lifebuoys with the Dior logo and a gray geometric pattern on its side.

コスチュームジュエリー

アジサイをモチーフにしたイヤリング。

Woman wearing a black tuxedo jacket, white shirt, and large gold floral earrings, standing outdoors with blurred buildings in the background.

自然と草花を愛したムッシュ ディオール。
どのコレクションにも花と小さな生き物が必ず登場します。
ディオールウーマンの仕上げは、てんとう虫や草花を一緒に連れて。

Hand holding a white textured handbag with gold-rimmed handles, wearing a chunky gold ring adorned with colorful gems.

てんとう虫のリング

その日の気分によって、ドレスアップとドレスダウンの間を自由に行き来できるアイテムが揃った今シーズン。
自分を装飾する、その幅を広げてくれた2026年フォール コレクションでした。

Close-up of a black Dior garment featuring a central lace embellishment with "Dior" text, and intersecting white lace strips.

松屋銀座1階ディオール

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Lulu.


2010年~2021まで11年間、VOGUE JAPAN でブログを執筆。馬と博物学的世界、ムー的世界を愛し、不思議を視たい!と旅に出て、「好き」と「感動」を掻き集める。高校時代に障害飛越にのめり込み、今はたまーに外乗を楽しむ50代。現在はnoteで発信。