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ファッションライターLulu.の「美しいは嬉しい」vol.29

ファッションって知的好奇心を満たし喜びをもたらしてくれるんです。内面のいちばん外側がファッション。

(本記事でご紹介するアイテムは、松屋でお取り扱いのないものもあります。)

2026/06/02

NYの洗練と南西部の荒削りなロマンスの融合。ポロ ラルフ ローレン2026年秋冬コレクション(POLO RALPH LAUREN Fall 2026)

こんにちは。
今回は、パリのマレ地区で発表された「ポロ ラルフ ローレン 2026年秋冬コレクション」をご紹介いたします。

今季の提案は、NYの洗練と南西部の荒削りなロマンスを融合させたスタイル。ローレンがブランドを立ち上げた初期の、1970年代に着想を得たコレクションです。
1970年代は、権威への抵抗を背景に、既存のシステムから離脱し自己の内面を探求する時代でした。

規律と自由

型を破るためには、まず規律を知らなければならない。その礎があってこそ自由な美しさが生まれる。
ポロ ラルフ ローレンの魅力は、この規律を美しく鮮やかに破るところにある。属する世界が違うものを掛け合わせ、独自の洗練を生み出しています。

端正なタキシードジャケットにチェックのシャツ。水玉のスカーフをカマーバンドのように巻いて。

ダッフルコートとテイラードジャケットには白のコットンフーディ。

ハードなレザージャケットには繊細な素材。袖口のフリルや刺繍が際立ちます。

クラシックなジャケットにボンバージャケットを重ねて。

デニムのセットアップにはハンサムなウールのコート。差し色の黄色のグローブが効いています。

先住民文化との融合

ラルフ ローレン「アーティスト イン レジデンス」プログラムの一環として、オチェティ・サコウィン・ネイションのデザイナー、ジョシー&トレイ・リトルスカイとのパートナーシップによる「ポロ ラルフ ローレン × TÓPA」が登場。
オチェティ・サコウィンは、北米大平原に居住するダコタ、ナコタ、ラコタの言語グループで構成される、誇り高き先住民の同盟。
フリンジがついたスエードジャケットがお目見えしました。

「TÓPA」は、リトルスカイ夫妻が設立したアパレルブランド。

先住民族主導のブランドとの初のコラボレーションとなる「ポロ ラルフ ローレン × TÓPA」。北部平原のルーツを称え、ラコタ文化と伝統の保存に尽力しています。

馬の気配漂う新しいバッグ「The Polo Blaze(ザ ポロ ブレイズ)」

今季、新たなバッグ ファミリーに加わったのが「The Polo Blaze(ザ ポロ ブレイズ)」。

ベージュに、ターコイズブルー×黄色×赤。これは早速取り入れたい色合わせ。

ブレイズとは馬の額から鼻にかけて広がる白い斑紋のこと。

滑らかな曲線とハミを思わせるハードウェアで乗馬に纏わるスピリットを体現したバッグです。

ポロ ラルフ ローレンのコレクションには馬の気配が漂います。
乗馬のスタイルはざっくり分けるとブリティッシュとウエスタンがあり、ポロ ラルフ ローレンには両方の要素が散りばめられています。

バックルが蹄鉄。

ブリティッシュは、英国貴族のハンティングから発した騎乗法。ブランドの象徴であるポロ競技は、このブリティッシュスタイルを基盤としています。
ウエスタンはカウボーイの乗り方。鞍にホーンと呼ばれる突起があり、手綱は片手で緩く持ちます。

牛にかけるロープを固定したりするホーン。

NYの洗練と南西部の荒削りなロマンスの融合

アメリカ開拓時代やカウボーイの文化を体現するウエスタンスタイル。
ブランドを貫くのは、東部の洗練とウエスタンスタイルの融合。そのバランスがいつにも増して美しかったのが今季。

ウエスタンベルトのバックルが大きいのは、カウボーイがホーンの衝撃からお腹を守るためだといわれています。
ハードなレザージャケットにネクタイ。一つひとつ手作業でつくりあげたネクタイから始まったブランドの真髄が、コレクションに散りばめられていました。

ウエスタンなチェックシャツには端正なウールのコート。

ああかわいい。

アクセサリーの使い方が素敵。これは即マネしたい。

ポロ ラルフ ローレンのコレクションには欠かせないネイビーのブレザーを無造作に腰に巻いて。プレッピーにウエスタン、素敵。

金ボタンのブレザー、マドラスチェックのシャツ、素足にローファー…が浮かぶプレッピー。プレッピーは、アイビーリーグ(東部名門私立大学8校)などに入学するためのプレップスクール(予備校)の学生たちのスタイル。経済的豊かさを背景に、絶妙に着崩したあの感じ。

高級感あるピースと気楽なアイテムの組み合わせ。規律や階級を取り払い、ただ美しい、愛しいと感じるものたちを組み合わせる。根底に漂うのは北米大陸の大地の香り。

私もポロ ラルフ ローレンを着る時は、馬と大地の豊かさを感じるネイティヴジュエリーを合せます。

私がネイティブ ジュエリーに出会ったのは高校時代。留学先の高校で仲良くなったナバホ族の友人が大切に付けていたターコイズのネックレスでした。

それから十数年後に再び訪れた先住民居留地でいただいたネックレス。

流行に縛られず、直感に従い自由に自分のスタイルを確立していく。そんなポロ ウーマンを来季は楽しみたい。

アルパーサ(体の斑点が特徴のアメリカ原産の馬)のようなグローブが印象的。

松屋銀座5階〈ポロ ラルフ ローレン〉

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Lulu.


2010年~2021まで11年間、VOGUE JAPAN でブログを執筆。馬と博物学的世界、ムー的世界を愛し、不思議を視たい!と旅に出て、「好き」と「感動」を掻き集める。高校時代に障害飛越にのめり込み、今はたまーに外乗を楽しむ50代。現在はnoteで発信。